公開日:2023-09-22 更新日:2026-01-26
企業周年イベントとは?参考になる企画・事例33選!成功のコツ
企業の周年イベントは、社員の士気向上やお客様への感謝、企業ブランドの発信など、目的に応じて多彩な企画が可能です。しかし、担当者にとっては、企画の内容や規模感、予算や準備の調整が悩みの種となることも少なくありません。
本記事では、企業周年イベントの面白いアイデアや参考になる企画・事例33選を紹介しつつ、成功のポイントや費用相場についても解説します。
企業の周年イベントを企画するにあたって、このような悩みはありませんか?
・適切な会場、アイディアを提案してほしい
・司会進行、有名人のキャスティング、音響・照明・映像などを手配してほしい
・予算内で最大限楽しめるイベントを実施してほしい
株式会社ストラーツでは、企業周年イベントの企画立案から運営まで一貫してサポートしています。

目次
- 1.企業周年イベントとは?その目的
- 2. 企業周年イベントの効果的な企画・アイデア14選&27事例!
- 3.戦略型・大規模周年プロジェクト事例|企業価値を高めた取り組み6選!
- 4. 企業周年イベントを成功させるコツ
- 5.企業周年イベントの費用相場と予算の考え方
- まとめ
- おわりに
- 企業の周年イベントに関するFAQ
1.企業周年イベントとは?その目的

企業周年イベントの概要や目的について見ていきましょう。
(1)企業の周年イベントとは?
企業の周年イベントとは、文字通り、企業が5周年や10周年、100周年などの節目を迎えたときに行うイベントのことです。会社のこれまでの歩みや、これからのビジョンを共有します。式典やパーティー、展示、オンライン/ハイブリッドなど形態はさまざまで、企業ごとに目的に応じたイベントが企画されています。
(2)企業が周年イベントを行う目的
企業が周年イベントを行う目的について、社内向け・社外向け別に解説します。
①社内向け企業周年イベントの目的
社内向けの企業イベントの目的は4つあります。
ⅰ)【社員に対して感謝を伝える】

企業が周年イベントを実施するもっとも大きな理由は、従業員に対して感謝を伝えることかもしれません。自社がここまで成長できたことに対して従業員に感謝し、彼らを労う目的で開催します。
ⅱ)【自社の歴史やビジョンを共有する】

自社がこれまで歩んできた歴史や、これからのビジョンを共有するのも目的のひとつ。歴史を学ぶことは企業理念の再確認や浸透にもつながります。また、ビジョンを語ることで社内全体の士気を高めます。
ⅲ)【従業員間のコミュニケーションを活性化させる】

周年イベントは数年~数十年に一度の大きなイベント。普段会わない社員と交流できる機会なので、部署に関わらず従業員どうしのコミュニケーション促進が期待できます。
社内イベントに参加した経験のある人を対象に株式会社JTB コミュニケーションデザインが行った調査(2022年)によると、約45%の人が、社内イベントの実施によって「職場の中でのコミュニケーションが増えた」と回答しました。

また、ビジネスイベント担当者向けに株式会社JTBが2023年に実施した調査によると、ビジネスイベントに参加する目的として、「通常では得られないコミュニケーションが図れる」と回答した人が最も多い結果が出ました。

引用:ビジネスイベントに関するインターネット調査報告レポート
これらのことから、開催する企業側も参加者側も、お互いにコミュニケーションへの期待が大きいことがうかがえます。
ⅳ)【社員のモチベーションを高める】

社員のモチベーション向上も大きな目的です。前述のようにビジョンを共有して士気を高めることはもちろん、社員旅行など安らげる時間を作ることで会社への信頼感や組織としての一体感の強化も期待できます。
株式会社JTB コミュニケーションデザインの調査(2022年)によると、社内イベントの実施によって「仕事に対するモチベーションが上がった」と回答した人が約42%でした。

②社外向け企業周年イベントの目的
社外向けの企業周年イベントの目的は3つあります。
ⅰ)【お客様に感謝の気持ちを伝える】

これまで関わってきたお客様に積極的に感謝を伝えましょう。
今現在関りが薄くなっていたとしても、周年イベントの開催によって改めて連絡をとるきっかけにもなります。
ⅱ)【今後の取り組みの社外へのアピール】

周年イベントが注目されれば、イベントを通してこれからの取り組みを外部にアピールするよい機会になります。
ⅲ)【企業ブランドイメージ刷新や強化】

新たなロゴなどを作れば、そこに込められた想いを外部に伝えるツールにもなります。また、イベントなどを通して伝えることもできます。
2. 企業周年イベントの効果的な企画・アイデア14選&27事例!
それでは本題である、企業周年イベントのアイデアを見ていきましょう。ここでは合わせて14の効果的なアイデアを27の事例を交えてご紹介します。
| 分類 | アイデア(企画例) | 主なターゲット |
| 社員の一体感を高める周年イベント企画 | ①社員の心を一体化させるゲームプログラム | 社員 |
| ②会社の業務を見学・体験できるプログラム | 社員の家族 | |
| ③社員のモチベーション向上のための表彰式 | 社員 | |
| ④手作り記念パーティーを開催 | 取引先 | |
| ⑤会社の歴史をまとめたヒストリーパネルの展示 | 社員 | |
| 企業ブランディングにつながる周年イベント企画 | ⑥これまでの歩みをまとめた動画や写真集を作成 | 社員・取引先・顧客 |
| ⑦周年記念ロゴやステッカーの作成 | 社員・顧客・一般 | |
| ⑧特設サイトを開設 | 顧客・取引先・採用候補者 | |
| ⑨新聞広告でメッセージを発信 | 一般・取引先 | |
| 低予算でも実施しやすい周年イベント企画 | ⑩次の周年イベントに向けたタイムカプセルの作成 | 社員 |
| ⑪お客様が喜ぶキャンペーンを開催 | 顧客 | |
| マンネリを防げるユニークな周年イベント企画 | ⑫周年記念ダンスやパフォーマンス | 社員・一般 |
| ⑬オリジナルテーマソングの作成 | 社員 | |
| ⑭話題性・エンタメ性を高めるスペシャルゲストの招待 | 社員・顧客・一般 |
(1)社員の一体感を高める周年イベント企画
周年イベントは、単なるお祝いの場ではなく、社員同士の結束力を高める絶好の機会でもあります。特に近年は、テレワークの普及や組織の拡大により、社員間のコミュニケーション不足を課題に感じる企業も少なくありません。そのため、周年という節目を活かして、社員のエンゲージメントを高める企画を取り入れる企業が増えています。
ここでは、チームワークの強化やモチベーション向上につながりやすい、社内向けの周年イベント企画をご紹介します。
アイデア①:社員の心を一体化させるゲームプログラム
ゲームプログラムも効果的なアイデアのひとつ。ビンゴ大会や謎解きゲーム、チームビルディング系のゲームなどさまざまです。
コミュニケーションをとったり社内の一体感を得るために、ゲームは有効です。
【企画事例:株式会社ラルズネット】

画像引用:https://www.rals.co.jp/recruit/blog/2021-event
株式会社ラルズネットでは、創業20周年イベントにてこれまでを振り返るスライド上映やビンゴ大会を開催しました。
出社している社員は感染対策をしつつスクリーン前に集合、リモートワークの社員は自宅から参加できるハイブリッド形式での開催です。
豪華賞品をかけて盛り上がり、社員同士の交流も生まれ和やかな雰囲気でイベントを終えられたといいます。
【企画事例:株式会社 フクダ・アンド・パートナーズ】

引用:https://www.fandp.co.jp/photo/20th_anniversary_party
株式会社 フクダ・アンド・パートナーズは、創立20周年記念パーティーに全国の社員とそのご家族を招き、くじ引きやじゃんけん大会などのゲームで盛り上がりました。新型コロナウイルスの感染拡大で1年ほど待っての開催でしたが、感染対策を行いつつも盛大なパーティーとなりました。
【企画事例:ラクスル株式会社】

引用:https://recruit.raksul.com/story/raksul-vision-day-2024/
ラクスル株式会社は2024年に創業15周年を迎えました。そのお祝いとこれからの期待を込めた懇親会では、たくさんのプログラムや趣向を凝らした演出・仕掛けなどで、会場は大いに盛り上がりを見せました。中でもチーム対抗の宝探しは、見つけた宝箱からクジを引いてお宝を手に入れるという趣向を凝らしたゲームでした。
社内イベントのアイデア・企画・事例は以下の記事も参考になさってください。
また、ゲーム系イベントは、以下の事例のように社外向けの企業周年イベントにもおすすめです。
【企画事例:株式会社オアシスティーラウンジ】

引用:https://www.chunshuitang.jp/news/46941
株式会社オアシスティーラウンジが運営するお茶専門カフェの春水堂では、日本上陸9周年を記念して、店頭で配布のBINGOカードに記載のある9つの商品を店内でご飲食することでBINGOを埋めるとドリンクチケットなどの商品がもらえる「Thank9 BINGO(サンキュー ビンゴ)」イベントを実施しました。
【企画事例:エッペンドルフ・ハイマック・テクノロジーズ】

引用:https://techplay.jp/event/882205
エッペンドルフ・ハイマック・テクノロジーズでは、日本法人創立25周年を記念して、誰でも参加可能なオンラインクイズ大会を開催しました。
景品は、「ピペット型ボールペン」や「オリジナルTシャツ&サコッシュ」など会社にまつわるものを採用し、一般の方々にも周年イベントをアピールしました。
以上のように、ゲーム系のイベントは、社内向け・社外向けのどちらの企業周年イベントにもアレンジができます。
アイデア②:会社の業務を見学・体験できるプログラム
社員の家族も参加できるイベントの場合、業務の見学・体験プログラムは有効です。実際に業務を体験することで、自分のパートナーや家族が普段どのように働いているのか、どのような想いを持って働いているのかを想像できます。
【企画事例:株式会社グッドクロス】

引用:https://www.goodcross.com/diary/3099-2016
株式会社グッドクロスは、創業15年を記念した社内交流イベント「ファミリーデイ」を開催。同社のスタッフやその家族の仲を深める目的でイベントが行われました。
イベントは3部構成になっており、1部では社内見学と仕事体験、2部では祝賀会、3部ではパフォーマンスとショーを開催。社員の家族を含む社内コミュニケーションが深まった上に、社内見学や仕事体験を通して、日頃どのように働いているのか家族が理解するきっかけにもなったようです。
【企画事例:株式会社カケハシ】

引用:https://blog.kakehashi.life/n/n63588260def9#o4LMR
株式会社カケハシは、設立3周年の記念にファミリーデーを開催しました。まだ新しい会社で全員が中途入社という環境の中、ご家族の不安を和らげたいという気持ちからスタートした企画です。当日は、食事を楽しみながらメンバーのご家族にカケハシで提供しているサービスのデモンストレーションから仕事内容を紹介しました。
アイデア③:社員のモチベーション向上のための表彰式
周年イベントの中で表彰式を行う方法です。会社に貢献した社員を労うことで本人や周りのモチベーションアップが期待できます。
【企画事例:和光産業株式会社】

引用:https://wakosangyo.co.jp/news/1712/
和光産業株式会社は、創立63周年記念式典ならびに永年勤続・功労者表彰式を開催しました。
毎年、創立記念式典と併せて、永年勤続表彰(5年、10年、15年、・・・※5年の節目ごと)と功労者表彰(営業所長から推薦のあった社員)を行っています。
毎年行うことで、社員のモチベーションや会社全体の士気の上がる事例といえます。
表彰式というと社内向けのイベントと思いがちですが、以下のように社外向けのイベントとして行った事例もあります。
【企画事例:株式会社サンリオ】

引用:https://www.san-x.co.jp/sumikko/campaign/10th_hyoshoshiki/kobe/
株式会社サンリオでは「すみっコぐらし」10周年をお祝いして、すみっコたちが表彰される社外向けイベントを「すみっコぐらし展」と同時開催しました。
すみっコぐらし展の来場者を“とくべつなお客様”として表彰式にご招待する形式で、すみっコぐらし展の入場チケット購入の方全員に表彰式の“招待状”がプレゼントされました。
また、イベント限定のオリジナル商品も多数販売されました。
アイデア④:手作り記念パーティーを開催
記念式典や記念パーティーをプロに相談しつつ手作りすることで、お客様に日ごろの感謝を伝えるという方法もあります。
【企画事例:リョーユウ工業株式会社】

リョーユウ工業株式会社は、創業50周年の記念パーティーを会場スタッフにアイデアやアドバイスをもらいながら手作りで開催しました。当時はコロナ禍真っただ中であったため、スタッフも出席者も絞らなければならなかったことも一因ですが、引き出物につけるメッセージカードも手作りし、少しでも感謝を伝えようと工夫しました。
アイデア⑤:会社の歴史をまとめたヒストリーパネルの展示
自社の歴史をヒストリーパネルで展示するのもおすすめです。イベントの会場内や通路、ホワイエなどに設置することで、自社の歴史を振り返りながら従業員どうしが自然とコミュニケーションをとることも期待できます。
【企画事例:NTTアドバンステクノロジ株式会社】

引用:https://www.ntt-at.co.jp/news/2016/detail/release161117.html
NTTアドバンステクノロジ株式会社では、創業40周年を記念して「40年のあゆみ」のヒストリーパネルを設置しました。本社のエントランスに大々的に設置したことで、本社勤務の社員がいつでも見ることができ、自社への理解促進やモチベーション向上につながったそうです。
(2)企業ブランディングにつながる周年イベント企画
周年イベントは、社内向け施策にとどまらず、企業の価値や歴史を社外に伝える強力なブランディング施策としても活用できます。自社の歩みや理念を可視化することで、取引先や顧客、求職者に対して信頼感を高める効果が期待できます。近年では、周年をきっかけにブランドイメージを刷新し、企業価値の再定義を図るケースも増えています。
ここでは、認知度向上や企業イメージの強化につながる周年イベント企画をご紹介します。
アイデア⑥:これまでの歩みをまとめた動画や写真集を作成
自社の創業から今に至るまでのストーリーをまとめた動画や写真集です。
自社に対する理解が深まったり、これまでを振り返ることで今後のモチベーション向上につながるなどが期待できます。
【企画事例:株式会社一井】

引用:https://www.ichii-ind.com/topics/2021/11/50.html
株式会社一井では、創業50周年の記念式典に合わせたオープニングムービーを作成しました。2分半程度の動画の中で、これまでの歴史とこれからのビジョンをダイナミックな映像を通して伝えています。
記念式典のオープニングムービーをYouTubeで公開したことで、社外向けにも50周年をアピールできます。
【企画事例:株式会社ユナイテッドアローズ】

引用:https://www.united-arrows.co.jp/news/4386/
株式会社ユナイテッドアローズでは30周年の軌跡を振り返る写真集を世界各国で発売しました。また、連動プロモーションとしてインスタグラムアカウントや、ポッドキャストによる音声コンテンツをスタートし、これまでの軌跡や大切にしている価値観を広く知ってもらうことを目指しました。
アイデア⑦:周年記念ロゴやステッカーの作成
周年を記念したロゴやステッカーの作成もおすすめです。
形あるものを作ることで、「周年」に対する特別感を演出できます。
また、一度ロゴやステッカーを作れば動画や展示会など汎用性が高いことも強みです。
【企画事例:大東建託株式会社】

引用:https://www.kentaku.co.jp/kp/article/20230711_50thlogo.html
大東建託株式会社では、50周年にあたって記念のロゴを作成。
50周年ロゴマークは、無限の可能性へ挑戦をしつづける大東建託グループの強い意志を込めていて、グループ従業員の投票によって決定しました。
従業員参加型で決定することで、50周年という節目を迎えた意識を強め、社内の士気を高めることにも有効だったのではないでしょうか。
【企画事例:株式会社ユーグレナ】

引用:https://www.euglena.jp/news/20200811/
株式会社ユーグレナは、創業15周年を迎え、「ミドリムシ」の会社から、新たに「ユーグレナ・フィロソフィー」として「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」の会社へアップデートし、より幅広い方々に認知され身近に感じられるよう、コーポレートロゴを刷新しました。
【企画事例:イビデン株式会社】

引用:https://www.ibiden.co.jp/company/items/121123_3.pdf
イビデン株式会社は創立100周年の節目に、30年ぶりにブランドロゴマークを刷新しました。新ロゴマークはさらなる高みへとスパイラルアップする姿をイメージしており、濃い青色のイビデンブルーは先進性と信頼感を、明るいサイクルブルーは私たちの原点である水力発電や水を表現し、同系色を組み合わせることで、多様性と一体感を示しています。
アイデア⑧:特設サイトを開設
周年記念の特設サイトを開設すれば、感謝のメッセージや会社の歴史、周年記念の行事やキャンペーンなどを広く紹介することができます。特に、お客様に喜んでもらうためのキャンペーンとセットで公開することで、サイトへの訪問者も増やすことができるでしょう。
【企画事例:カンロ株式会社】

引用:https://www.kanro.co.jp/110th/
カンロ株式会社では、110周年特設サイトを公開しました。サイトでは、感謝のメッセージや「カンロ飴」から始まった110年のあゆみ、オリジナルキャラクターの「カンロちゃん」などが紹介されています。
【企画事例:セメダイン株式会社】

引用:https://www.cemedine.co.jp/company/news/000892.html
セメダイン株式会社では、創業100周年を迎え、「100周年記念特設サイト」を開設しました。セメダイン100年のあゆみをご紹介するヒストリーや、新商品の開発秘話、全社の経営危機を救った最強チームの逸話など、現代のセメダインを形づくった後世に残したいエピソードを集めた様々なエピソードをストーリー形式で紹介しています。
【企画事例:ドクターリセラ株式会社】

引用:https://www.dr-recella.co.jp/30th-anniversary/future
ドクターリセラ株式会社は2023年に30周年を迎え、特設サイトを開設しました。サイトでは30年のあゆみや同社の「社員が考えるリセラの未来」、リセラ製品の人気投票結果などを紹介しています。特に、現場で働く社員自身が会社の未来を考えたところがおもしろいですね。
アイデア⑨:新聞広告でメッセージを発信
メディアを通じてメッセージを発信することで、企業としての社会的役割を広く知ってもらうきっかけづくりをするのも良いでしょう。
【企画事例:株式会社澤村】

引用:https://www.sawamura-shiga.co.jp/news/70th_anniversary/
株式会社澤村では、70周年記念に「協賛228社×SAWAMURA 合同プロジェクト」として京都新聞に全面広告で「先の見通せない世の中の状況が続いておりますが、ともにこの霧を超え、未来へ向かおう」というメッセージを発信しました。また、プロジェクト特設サイトも用意し、メッセージの完全版を掲載しています。
(3)低予算でも実施しやすい周年イベント企画
周年イベントは大規模な予算が必要だと思われがちですが、工夫次第でコストを抑えながら実施することも十分可能です。特に中小企業やスタートアップでは、「予算の制約があって周年施策に踏み切れない」という声も多く聞かれます。しかし、必ずしも豪華な演出を行わなくても、社員や顧客の記憶に残る周年イベントは実現できます。
ここでは、比較的少ない予算でも取り組みやすく、費用対効果の高い周年イベント企画をご紹介します。
アイデア⑩:次の周年イベントに向けたタイムカプセルの作成
次回の周年イベントに向けて、タイムカプセルを作るのも楽しい試みです。
タイムカプセルを作る過程では、社員同士で自然とコミュニケーションが生まれ、次回のイベント時に「あの時は〇〇だったよね」と振り返るきっかけにもなります。
専用の演出や大がかりな設備は必要なく、メッセージカードや写真、小物を用意するだけでも実施できるため、比較的低予算でも取り入れやすい周年企画です。
一度きりで終わらず、次の周年イベントまでストーリーをつなげられる点も大きな魅力といえるでしょう。
【企画事例:日本精工株式会社】

引用:https://www.nsk.com/jp/company/news/2017/press0329a.html
日本精工株式会社は、創立75周年に封入したタイムカプセルを創立100周年に開封。改めて現在の社員が25年後の会社、自分、後輩たちへ届けたいメッセージや、レガシーとして残したいものを封入しました。
社員自身が25年後にどのような気づきが得られるのか、将来の期待や理想を考えられる取り組みといえます。
アイデア⑪:お客様が喜ぶキャンペーンを開催
特にBtoC企業では、お客様への感謝を示す方法として特別なキャンペーンを開催することで、話題性から周年イベントが盛り上がりやすくなります。
特別なイベントへの招待やプレゼント企画、期間限定商品の発売、期間限定セールなどは、既存の販促施策を周年仕様にアレンジするだけでも実施可能です。
大規模な広告出稿を行わなくても、既存顧客やSNSを活用すれば低予算で展開できる点も魅力です。
費用を抑えながら、集客と売上の両方につなげやすい実践的な周年施策といえるでしょう。
【企画事例:株式会社ドミノ・ピザ ジャパン】

引用:https://www.dominos.jp/topics/39th_m
2024年9月に39周年を迎えたドミノ・ピザでは、日ごろの感謝の気持ちを込めて期間限定の特別なクーポンを用意しました。
【企画事例:株式会社カプコン】

引用:https://www.capcom.co.jp/amusement/capcomstore/2024/07/40.html
株式会社カプコンでは40周年を記念して、カプコンを代表するキャラクターたちのピンバッジを直営店舗カプコンストアで販売しました。ピンバッジのためだけに新規に書き下ろしたイラストで、カプコンストアならではの特別なアイテムとなりました。
【企画事例:株式会社セブン&アイ・フードシステムズ(デニーズ)】

引用:https://www.dennys.jp/campaign/50th-thankyou/
株式会社セブン&アイ・フードシステムズのファミリーレストランであるデニーズは2023年に50周年を迎え、「クイズに答えてWEBで応募!」と銘打ったプレゼントキャンペーンを実施しました。商品はセブン&アイ・フードシステムズのポイント「nanacoポイント」の付与やデニーズの商品券など4種類から選べるようにしたことも、楽しく参加できる工夫のひとつでした。
(4)マンネリを防げるユニークな周年イベント企画
毎年の社内イベントや記念行事が形式化し、「どこかで見たような内容になってしまう」と悩む担当者の方も多いのではないでしょうか。周年イベントは特別な節目だからこそ、参加者の印象に強く残る企画が求められます。他社と差別化できるユニークな取り組みを行うことで、社内外に話題を生み、企業イメージの向上にもつながります。
ここでは、マンネリを防ぎ、記憶に残りやすい周年イベント企画をご紹介します。
アイデア⑫:周年記念ダンスやパフォーマンス
周年イベントとして、オリジナルのダンスやパフォーマンスを企画する企業もあります。式典やパーティーに動きのある演出を取り入れることで、例年と同じ進行になりがちな周年イベントに新鮮さを加えられる点が大きな魅力です。
社内向けとしては周年式典などで披露すれば、会場の一体感を高め、印象に残る演出になるでしょう。また、一般の方々に向けてダンス動画の投稿を募集すれば、参加型の企画として話題性を高め、社外への認知拡大にもつなげることができます。
【企画事例:ジェイアール東日本都市開発 シャポー開業50周年】

引用:https://www.jrtk.jp/shapo50th_anniversary/dance_cp/
ジェイアール東日本都市開発では商業施設「シャポー」の開業50周年の周年イベントとして「シャポーダンス」を制作し、「シャポーダンス!踊ってみたキャンペーン」を実施しました。
引用:https://www.youtube.com/watch?v=y9UBtM_Rkts
参加は、「シャポーダンス」のTikTokまたはTwitter(現X)またはInstagramアカウントをフォローし、「#シャポーダンス踊ってみた」のハッシュタグを付けて1分以内の動画を投稿するだけです。
人気アーティストの方々が作詞・作曲・振付を担当した「シャポーダンス」でシャポーと地域のみなさまをつなぐことができたのではないでしょうか。
アイデア⑬:オリジナルテーマソングの作成
自社のオリジナルテーマソングを作るのもおすすめ。自前で作成する企業やプロのミュージシャンなどに作曲依頼をする企業など作り方はさまざまです。オープニングムービーなどと合わせると会場も盛り上がるでしょう。
【企画事例:株式会社デンソーテン】
引用:デンソーテン応援歌「エール ~笑顔の明日~」 ミュージックビデオ
株式会社デンソーテンでは、2022年の創業50周年に合わせてオリジナル応援歌を作成。さまざまなイベントを企画する中のひとつのプロジェクトとして、オリジナルの応援歌を作成しました。作詞作曲はすべて自社の社員が行っており、レコーディングも社内で実施。会社の士気が上がるような曲に仕上がったそうです。
アイデア⑭:話題性・エンタメ性を高めるスペシャルゲストの招待
芸能人などスペシャルゲストを招待する方法です。
知名度の高い芸能人にショーやスピーチをしてもらうことで、会場全体は大いに盛り上がるでしょう。予算はかかりますが、話題性・エンタメ性は抜群です。
【企画事例:株式会社サマンサタバサジャパンリミテッド】

引用:https://www.atpress.ne.jp/news/173002
株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドは、25周年を記念した社外向けのキックオフイベントを開催しました。
キャスティングでは豪華有名人を多数起用。同社の商品を身につけてランウェイを歩いたり、スペシャルトークを展開したりしました。
参加するためには2万円以上のお買い物をし、抽選で当たった人が参加できるルールです。
話題性も大きく、プロモーションや販促、25周年のアピールを社外に向けて強く打ち出すことができました。
社内はもちろん社外でも楽しめるイベントになったようです。
3.戦略型・大規模周年プロジェクト事例|企業価値を高めた取り組み6選!
ここまで紹介してきた周年イベント企画は、比較的取り組みやすい実務レベルの施策が中心でした。
一方で、周年を単なる記念行事として終わらせず、企業ブランドや組織文化の再構築まで踏み込んだ「戦略型プロジェクト」として位置づける企業もあります。
これらは単発イベントではなく、展示・キャンペーン・社内施策などを複合的に展開し、企業の存在意義や社会的価値を改めて発信する取り組みです。
ここでは、通常の周年イベント企画とは一線を画す、企業価値そのものを高めた大規模周年プロジェクト事例を紹介します。
(1)企業ブランドを再構築する周年プロジェクト事例
周年を機に、自社の技術力や歴史、社会的役割を改めて定義し直し、企業ブランドそのもののポジションを高めることを目的とした取り組みです。
単なる認知拡大にとどまらず、
- 企業の世界観や哲学を社会に示す
- ブランドイメージを一段引き上げる
- 長期的な企業評価につなげる
といった、中長期視点で設計されている点が特徴です。
AGCや崎陽軒、キユーピーの事例は、周年を「企業価値の再定義の場」として活用した好例といえるでしょう。
事例①:創立110周年記念展 「FEEL! GLASS」| AGC株式会社

引用:https://www.agc.com/design/article/1196909_4226.html
AGC株式会社は、ガラスや化学品、セラミックスなどの製造を行う会社です。
創立110周年の社外向け企業周年イベントとして、ミラノデザインウィークで発表した全作品を再構成し、「FEEL! GLASS」と題して東京・表参道で展示しました。
また、本展では、AGCの110年に及ぶ産業・社会貢献の歩みや、これからのガラスのあり方に挑む最新技術も紹介しました。
ほかにも、110周年記念事業の一環で社内向けのウェブテレビ局を開始したり、社員の家族も参加できる大運動会の開催など、社内向けの企業周年イベントも行われました。
事例②:地域に根差したさまざまなコラボ企画を実施 | 株式会社崎陽軒

引用:https://mag.sendenkaigi.com/kouhou/201810/longlife-anniversary/014360.php
株式会社崎陽軒では110周年の企業周年イベントとして以下のような多くのイベントが実施されました。
・横浜赤レンガ倉庫で開催された「横浜ダンスコレクション2018」では30名以上の社員によるダンスを披露しました。地元の人々に対する感謝の気持ちをダンスで表現したとともに、練習と本番を通して社内コミュニケーションの活性化にもつながったそうです。
・崎陽軒WEBサイトにて、シウマイの人気投票企画「崎陽軒 創業110周年・シウマイ誕生90周年記念90年目の総選挙」を実施
・創業110周年ロゴが入った「創業110周年記念 秋のジャガードトート プレゼントキャンペーン」を実施。
・JR東日本横浜支社とのコラボレーション企画「JR横浜線開業110周年×崎陽軒創業110周年 記念弁当」を販売
・創業110周年を迎えた崎陽軒と、人々の安心・安全な生活を守る神奈川県警察との、「110」にちなんだコラボレーション企画「神奈川県警察×横浜ウォーカー×崎陽軒コラボ 昔ながらのシウマイ 15個入」を販売
・崎陽軒の創業110周年とシウマイ誕生90周年の2つの節目を記念した、「味くらべシウマイ弁当」の販売
ほかにも地域に根差した多くのコラボ企画を実施しました。
事例③:100周年記念のクラッシックコンサートに創業年にちなんだ1919人の親子を無料招待|キユーピー株式会社

引用:https://www.kewpie.co.jp/100th/concert/movie/
2019年に100周年を迎えたキユーピー株式会社は、「キユーピー100周年スペシャル ニューイヤー・ファミリークラシック」をサントリーホールで開催し、創業年である1919年にちなんだ1919人の小学生を含む親子を無料招待しました。当日はなじみのあるクラッシックの名曲をはじめ、3分クッキングのオープニングテーマ曲をモチーフにした「キューピー100周年変奏曲」も披露されました。
その他にも、キユーピーの歴史を紹介する100周年特設サイトの公開、期間限定レストランなどさまざまなイベントが企画されました。
(2)組織文化と社会的価値を高める周年プロジェクト事例
こちらは、周年を通じて社員・家族・地域社会との関係性を再構築することを重視した取り組みです。
社内の結束力強化にとどまらず、
- 企業文化の再確認
- 社会貢献姿勢の可視化
- ステークホルダーとの信頼関係の強化
までを一体で設計している点が特徴です。
JTAやダイワ・エム・ティ、BASFジャパンの事例は、周年を「組織と社会のつながりを再設計する機会」として活用した代表例といえます。
事例④:航空会社ならではの社内イベントを実施 | 日本トランスオーシャン航空株式会社

引用:https://jta-okinawa.com/tag/50%E5%91%A8%E5%B9%B4/
日本トランスオーシャン航空株式会社は、沖縄に拠点を置くJALグループの子会社です。同社では、創業50周年を記念した社内交流イベント「ONE JTA」を実施。会社の敷地内に特設会場を設置し、ライブやマジックショー、キッズスペースなど社員とその家族が楽しめる催しを行いました。
同社ならではの「飛行機の機体」も参加。複数のコンテンツを用意することで、子供から大人まで多くの人が楽しめるイベントとなっています。社内コミュニケーションの促進や社内の士気向上につながった事例といえるでしょう。
事例⑤:社員旅行や祝賀会の開催 | 株式会社ダイワ・エム・ティ

引用:https://www.daiwa-mt.co.jp/centenary/100th_party.html
株式会社ダイワ・エム・ティは、自動車などのデザインや設計、機械製作などを行う会社です。同社では、創業100周年という大きな節目に、以下のような取り組みをしました。
・松山、出雲への社員旅行
・100周年記念祝賀会の開催
・100周年記念ポスター、ロゴの作成
・100周年記念史の作成
100年という長い歴史を記念してイベントを盛大に実施。ポスターや記念史など栄光を振り返るもの、社員にこれまでの感謝を伝える社員旅行、祝賀会までさまざまな取り組みを行いました。社内・外両方へ向けた複数の企業周年イベントを行うことで、会社全体の士気の底上げや対外的なアピールにつながる効果が期待されます。
事例⑥:周年イベントの一環で海の掃除活動を実施 | BASFジャパン株式会社

引用:https://www.basf.com/jp/ja/media/news-releases/jp/2019/11/icc.html
BASFジャパン株式会社は、農業や交通機関、化学品など産業製品を生産している会社です。
同社では創業70周年に伴い、社員有志とその家族がビーチにて海の掃除活動を行う茅ヶ崎サザンビーチにてクリーンアップ活動を実施しました。これにより、社内コミュニケーションの活性化をはじめ、企業としての社会貢献、ブランドイメージ向上の効果も期待できます。
また同年に本社の移転も行い、多くのお客様企業と近くなり、双方の行き来がしやすくなるだけでなく、本社に所属する約7割の社員の通勤利便性が高まりました。
ほかにもさまざまな企業イベントが周年イベントの参考になります。以下の記事もぜひご覧ください。
4. 企業周年イベントを成功させるコツ

周年イベントは「とりあえず開催する」だけでは、期待した効果を得られません。
目的やターゲットを整理せずに企画を進めてしまうと、社内外にメッセージが伝わらず、単なる社内行事で終わってしまうケースも少なくありません。
周年イベントを企業価値の向上につなげるためには、以下のポイントを押さえて企画を進めることが重要です。
(1)目的を明確にする

まず重要なのは、「なぜ周年イベントを行うのか」を明確にすることです。
たとえば、
- 社員のモチベーション向上
- 企業ブランドの認知拡大
- 取引先や顧客への感謝の発信
など、目的によって最適な企画内容は大きく変わります。
目的が曖昧なまま進めてしまうと、社内向けなのか社外向けなのかが中途半端になったり、企画の方向性が途中でブレたりするなどといった失敗につながりやすくなります。
周年イベントは「記念行事」ではなく、事業戦略の一つとして位置づけることが成功の第一歩です。中期経営計画やブランド方針と照らし合わせながら、「この節目で何を実現したいのか」を明文化することで、企画全体の軸が定まります。
(2)ターゲットを整理する

目的が定まったら、次に整理すべきはターゲットです。
周年イベントは、社内向けか社外向けか、あるいは両方を対象とするかによって、設計の考え方が大きく異なります。社員、経営層、取引先、顧客、採用候補者など、誰に最も強くメッセージを届けたいのかを明確にしなければ、演出もコンテンツも中途半端になりがちです。
ターゲットを具体化することで、
- どのようなメッセージを伝えるべきか
- どのような表現が最適か
が明確になり、企画の精度が大きく高まります。
(3)企業らしさを反映させる

周年イベントで最も差がつくのが、「その企業でなければ成立しない内容になっているか」という点です。多くの周年イベントが、記念式典や懇親会、記念ムービーといった定型的な構成に収まり、結果として他社との差別化ができていません。
本来、周年イベントは企業の個性を最も自由に表現できる機会です。創業理念、事業の強み、社風、企業文化、これまでの挑戦の歴史などを丁寧に掘り下げ、それを企画や演出に落とし込む必要があります。
たとえば、
- 技術力を強みとする企業なら、開発ストーリーを体験型展示で表現する
- 人材育成を重視する企業なら、社員の成長物語を軸に構成する
- 社会貢献を重んじる企業なら、未来志向のメッセージを強く打ち出す
といった形で、内容そのものに企業哲学を反映させると、周年イベントは単なる行事から「企業ブランドを体感させる場」へと昇華させることができます。
(4)社員を巻き込む設計にする

周年イベントの成功は、当日の盛り上がりだけで決まるものではありません。準備段階から社員が関わることで、企業の歴史や価値を再認識する機会となり、組織への浸透度が高まります。
また、社員が企画に参加すれば、当事者意識が生まれ、イベント後の一体感やモチベーション向上にもつながります。一方で、通常業務に過度な負担をかけると逆効果です。
運営の重い部分は外部に任せ、社員は象徴的な企画やアイデア出しに関与するなど、無理のない形で参加できる設計が重要です。
(5)予算と効果のバランスを考える

周年イベントは規模が大きくなりやすいため、予算管理が重要なテーマとなります。そのため、単にコストを抑えるのではなく、どこに投資すべきかを見極める視点が欠かせません。
企業らしさを伝える核となる演出やコンテンツには予算を集中させ、それ以外は効率化することで、限られた予算でも高い効果を得ることが可能です。
また、周年イベントは支出ではなく、企業価値を高めるための投資として捉えることが、成果につながる設計につながります。
(6)早めに専門会社へ相談する

周年イベントは、企業の節目を象徴する重要なプロジェクトです。直前になって準備を始めると、企画の質が十分に高められず、結果として印象に残らないイベントになりがちです。
成功している企業ほど、早い段階から専門会社に相談し、コンセプト設計から全体構成まで時間をかけて作り込んでいます。
プロの視点を取り入れることで、自社だけでは思いつかない表現や構成が生まれ、目的達成の確度も高まります。周年イベントを本気で成果につなげるのであれば、早期相談が成功への近道です。
周年イベントの企画・運営に関する専門会社については、以下の記事で詳しく解説しています。
また、具体的なイベント運営については、以下の記事も参考になります。
5.企業周年イベントの費用相場と予算の考え方

企業周年イベントを検討するうえで、多くの担当者が最初に気になるのが「どれくらいの費用がかかるのか」という点ではないでしょうか。しかし、周年イベントは実施内容の自由度が高く、規模や演出によって金額が大きく変わるため、一概にいくらとは言い切れません。
そこで本章では、実際の事例や業界相場をもとに、企業周年イベントのおおよその費用感と、予算を考える際のポイントを分かりやすく解説します。
(1)企業周年イベントの費用相場
| 区分 | 費用目安 | 想定規模 | 主な内容・特徴 |
| 一般的な周年イベント | 150万〜250万円 | 数十名〜200名 | 式典・記念パーティー中心の標準構成 |
| やや規模の大きい周年イベント | 200万円以上 | 200名〜300名 | 会場・演出・運営体制を拡張 |
| 大規模・プロジェクト型周年イベント | 600万〜800万円 | 数百名規模 | 演出強化・複数施策を展開 |
企業周年イベントの費用は、内容や規模によって大きく変動します。ただし、過去の実施事例や業界相場を見ると、一定の目安となる価格帯は存在します。
まず多くの企業が実施する一般的な周年イベントの場合、150万円〜250万円程度がひとつの基準となります。
この価格帯は、会場を借りて式典や記念パーティーを行い、簡易的な演出や進行管理を含めた、いわば「標準的な周年イベント」を想定したものです。規模としては、数十名から200名程度までのイベントが多く、このレンジに収まるケースがほとんどです。また、一般的に参加者が200名〜300名規模になる場合は、会場や演出の拡張、運営スタッフの増員などが必要になるため、費用は200万円以上が目安となります。
一方、記念式典を企業の一大プロジェクトとして位置づけ、大規模な演出や複数施策を組み合わせる場合には、600万円〜800万円規模になるケースもあります。
たとえば、大型会場を使用した式典、映像演出やステージ演出を組み込んだ記念パーティー、周年記念事業を複合的に展開する場合などでは、通常のイベントよりも費用が大きくなります。周年という節目を対外的に強く打ち出したい企業では、このクラスの予算感になることも珍しくありません。
(2)周年イベントの費用に含まれる主な項目
周年イベントの費用は、単純に「会場代だけ」で決まるものではありません。主に以下のような要素の組み合わせで構成されます。
- 全体の企画・コンセプト設計
- 進行台本・演出構成の作成
- 会場手配・設営・レイアウト設計
- ステージ・音響・照明などの演出機材のレンタル・リース
- 映像制作や当日上映用コンテンツ
- 当日の運営・進行スタッフ手配
- 記念品や装飾物の制作
- 外部ゲスト招待時の出演料
これらが組み合わさることで、イベント全体のクオリティが決まり、同時に費用も形成されます。
(3)なぜ周年イベントの費用は大きく変動するのか
周年イベントの費用に幅が出る最大の理由は、「実施内容の自由度が非常に高い」ことにあります。
同じ周年イベントでも、小規模な記念式典として実施するのか、社外への発信も視野に入れた大型プロジェクトにするのかによって、必要な準備や体制が大きく異なります。
特に費用に影響しやすいのは、次のような要素です。
- 会場の規模や立地
- 参加人数
- 演出の有無やクオリティ
- 映像コンテンツ制作の有無
- 記念事業を単発にするか、複数施策で展開するか
これらの条件が変わるだけで、同じ「周年イベント」でも費用は数倍単位で変動します。
そのため、周年イベントの予算は一律で決まるものではなく、自社がどのレベルのイベントを目指すのかによって最適な金額が決まると考えることが重要です。
まとめ
- 周年イベントを企画するにあたって、まずはさまざまな事例やアイデアについて知ることが大切
- 自社の周年イベントの目的や予算に合った、効果的なアイデアを検討しよう
- イベントを成功させるためには、目的を明確にしつつ多くの社員の協力が重要
おわりに
周年イベントは単なる記念行事ではなく、企業の価値やメッセージを社内外に伝える重要な機会です。
一方で、
・企画を考える時間が足りない
・通常業務と並行して準備するのが難しい
・予算内でどこまでできるのか判断がつかない
といった理由から、思うように進められず悩まれるケースも少なくありません。
そのような場合は、企画段階から専門会社に相談することで、目的整理から具体的な企画案、現実的な予算設計まで一気通貫でサポートしてもらえます。
株式会社ストラーツでは、企業周年イベントにおいて
・目的やターゲットの整理からの企画・コンセプト設計
・会場選定・下見および関係各所との調整
・台本作成を含む全体設計・事前準備
・当日の進行管理・司会・演出ディレクション
・撮影対応とイベント後の振り返り支援
までを一括して支援しています。
「自社の場合、どんな周年イベントが適切なのか?」
「この予算・人数で実現できる企画を知りたい」
といった段階からでもご相談可能ですので、周年イベントの実施を検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。

企業の周年イベントに関するFAQ
Q1. 周年イベントは、いつから準備を始めるべきですか?
A. 規模にもよりますが、目安は開催の1年以上前から準備を始めるのが理想的です。
周年イベントは、通常の社内イベントと異なり、目的設計やコンセプトづくりが重要になります。特に、会場選定や演出内容、関係者調整には想像以上に時間がかかります。
直前から準備を始めると、企画の幅が狭まり、「例年通り」「無難な式典」で終わってしまうケースも少なくありません。
企業の節目をしっかり伝えるイベントにするためにも、早い段階から全体像を描くことが重要です。
Q2. 周年イベントの参加率を高めるコツはありますか?
A. 参加率は告知設計で大きく変わります。
初回告知は開催の半年前を目安に行い、その後は決定事項を小出しに発信していくことがポイントです。
企画内容や演出の一部を先に伝えることで、参加者の期待感が高まり、参加検討の後押しになります。
単なる日程連絡ではなく、「参加する価値」が伝わる告知を意識しましょう。
Q3. やってはいけない周年イベント企画の共通点は何ですか?
A. 目的が曖昧なまま進めてしまうことです。
「とりあえず周年だから開催する」「例年の式典を踏襲する」といった進め方は、参加者の印象に残りにくく、効果も測定できません。
また、
・社内向けか社外向けかが中途半端
・企業らしさが反映されていない
・演出だけに偏ってメッセージが弱い
といった企画も失敗しやすい傾向にあります。
周年イベントは、企業の価値や姿勢を伝える絶好の機会であることを意識する必要があります。
Q4. 予算150万円の場合、どこまでの周年イベントが可能ですか?
A. 参加人数や内容にもよりますが、企画から当日運営までを含めた実施が可能です。
たとえば、100〜150名規模であれば、
・コンセプト設計
・進行台本の作成
・会場調整
・当日の進行・運営
・簡易的な演出や撮影
などを組み合わせた周年イベントを実施できます。
重要なのは、すべてに均等に予算をかけるのではなく、「企業らしさを伝える核」に投資することです。限られた予算でも、設計次第で満足度の高いイベントは実現できます。
Q5. 周年イベントを外注すると、何がどこまで楽になりますか?費用相場は?
A. 企画設計から当日の進行管理までを任せられるため、担当者の負担が大きく軽減されます。
周年イベントを外注することで、コンセプト設計や企画立案、会場調整、進行管理、当日の運営対応までをまとめて任せることが可能です。社内では判断や確認に集中でき、通常業務と並行しながらでも無理なく準備を進められます。
費用相場としては、一般的な周年イベントで150万円〜250万円程度がひとつの目安です。この価格帯では、会場を利用した式典や記念パーティーに加え、簡易的な演出や全体の進行管理までを含む「標準的な周年イベント」が想定されます。参加者数は数十名から200名程度が多く、多くの企業がこのレンジに収まっています。
企画内容や演出の工夫、参加人数によって費用は変動しますが、外注することで「何から手をつければよいかわからない」「準備が属人化してしまう」といった課題を避けやすくなる点も大きなメリットです。