公開日:2026-04-01 更新日:2026-03-27
展示会動画制作完全ガイド!メリットと種類、手順や費用を徹底解説
この記事の監修者:堀江 和敬 株式会社ストラーツ 代表取締役社長
これまでに多数のイベント・展示会を制作。日本最大級のIT系のオンライン展示会を主催を経験。
展示会では費用対効果を重視し、名刺獲得からの受注を最大化することを大切にしている。
展示会の動画制作では、「音が届きにくい環境の中で、来場者に数秒で伝える」という力が求められます。
本記事では、展示会で成果を上げるための動画の種類や制作方法、ブース設計との連動、費用相場、制作会社の選び方、そして成功事例までを一気通貫で解説。動画を活用して立ち止まり率・理解・商談化を高め、会期後もWebやSNSに二次利用して投資対効果を最大化するための実務ポイントをまとめました。
展示会で自社の製品やサービスを効果的に伝えたいなら株式会社ストラーツがおすすめです。商材の特徴を整理し、来場者に伝わる見せ方やメッセージ設計からブースデザイン・施工、制作物準備、当日運営まで対応。展示会で伝わる展示設計を通じて、出展効果を高めるブースづくりを支援します。

目次
1. 展示会用動画制作のメリットと種類
ここでは、展示会における動画制作の4つのメリットと、代表的な5つの動画タイプを解説します。
(1)展示会で動画を制作する4つのメリット

展示会は、自社の製品やサービスを多くの来場者に直接アピールできる貴重な場です。限られた時間と混雑した環境の中で、いかに効率よく目を引き、興味を持ってもらえるかが成功のカギとなります。
動画制作は、そのための効果的な演出の一つであり、静止画や文字では伝わりにくい情報を短時間でわかりやすく届けられるため、集客と理解促進の両面で大きな力を発揮します。
展示会で動画を制作する具体的なメリットは以下の通りです。
▼展示会における動画制作の4つのメリット
| 注目度アップと集客効果 | ・静止画や文字情報に比べ、来場者の目を引きつけやすい ・来場者の興味を惹きつけ、ブースへの立ち寄りを促す |
| 短時間で多くの情報を伝えられる | ・口頭説明よりも効率的かつ体系的に伝えることが可能 ・製品の動作イメージなど、文字では伝わりにくい情報も直感的に理解可能 |
| 効率アップと質の向上 | ・ブースが混み合っていても、自動的に製品説明を進められ、来場者を待たせない ・基本的な説明を動画に任せることで、スタッフはより専門的な質問や個別の相談に対応し、商談の質を高められる |
| 展示会後のフォローアップにも活用できる | ・来場者に後日改めて動画を送付することで、内容を再確認してもらえる ・SNSにも使える ・展示会で伝えきれなかった内容を補足できる ・社内の情報共有にも使用可能 |
(2)展示会用動画の5つの種類

展示会動画の代表的な5つタイプは以下の通りです。
| 1. ブース用プロモーション動画 2. 商品・サービス紹介動画 3. 導入事例・お客様インタビュー動画 4. 実演・デモンストレーション動画 5. 会社紹介・ブランド動画 |
以下でそれぞれを解説します。
①ブース用プロモーション動画
展示会の通路を歩く人に最初にアピールするのが、ブース用プロモーション動画です。
大きなスクリーンやモニターでループ再生し、視覚的にインパクトを与えることで「立ち止まる」きっかけを作ります。
BGMよりも映像効果やキャッチコピーを重視し、30~60秒程度でメッセージを伝えるのがポイントです。
▼プロモーション動画の役割と主要KPI
| 役割 | 通路の歩行者を「立ち止まらせる」→「数秒で内容を掴ませる」→「次アクション(体験・声かけ・QR)へ送る」 |
| 主要KPI | 立ち止まり率/平均滞在秒数/QR読取数・LP(ランディングページ)流入/スタッフの声かけ成功率 |
※KPI:Key Performance Indicator(重要業績評価指標)の略。目標がどれくらい達成できているかを測る数値。
周囲が混雑することが多い環境であれば、短時間で一通りのメッセージを伝えられる30秒程度の動画がおすすめです。
一方、足を止めてじっくり見ることができる環境や、サービスの理解に重点を置く場合は60秒程度を目安にしましょう。
▼30秒バージョンの構成例
| 時間 | 内容 | 例 |
| 0–3秒 | ビッグワンフレーズ | 「検査時間を1/3に」 |
| 4–10秒 | 価値3点 | 工数削減/ミス低減/即時共有 |
| 11–20秒 | 超短尺デモ | 3カット程度挿入 |
| 21–26秒 | 実績・第三者声 | ◯◯社導入/満足度95% |
| 27–30秒 | ブース内へ誘導するCTA | ・「ブース内でお待ちしております」 ・「詳しくはスタッフまで」 ・「今すぐ体験できます」 |
▼60秒バージョンの構成例
| 時間 | 内容 | 例 |
| 0–3秒 | ビッグワンフレーズ | 「導入1200社の選択」 |
| 4–15秒 | 課題提示→解決像 | テロップ+図解で一目で理解できることを重視 |
| 16–35秒 | デモ | ビフォー→アフター |
| 36–48秒 | 導入実績・効果数字 | 「コスト▲30%」など |
| 49–60秒 | ブース内へ誘導するCTA | ・「ブース内でお待ちしております」 ・「詳しくはスタッフまで」 ・「今すぐ体験できます」 |
②商品・サービス紹介動画
来場者が興味を持った後に必要なのが、商品やサービスをわかりやすく説明する動画です。
複雑な機能や仕組みは図解やアニメーションを用いると理解が進みやすく、パンフレットよりも短時間で情報を届けられます。現場スタッフの説明を補足する「理解促進ツール」としても有効です。
▼商品・サービス紹介動画の役割と主要KPI
| 役割 | 興味を持った来場者に「何ができるか」「自分に関係あるか」を60秒以内で伝え、次アクション(体験・商談予約・資料DL)へ送る |
| 主要KPI | 理解到達率(スタッフ聞き取りなど)/説明時間の短縮(スタッフ1人あたり)/CTA実行率(デモ参加・QR読取・面談予約) |
これらの役割とKPIを明確にした上で、具体的な動画制作に着手します。ブースの規模やプロモーションの目的に応じて、最適な構成と尺(時間)を検討することが重要です。
▼構成フレーム例
| 時間 | 用途例 | 構成例 |
| 15秒バージョン | ・通路で来場者の足を止める ・SNS連携にも使用 | メリット1つ+イメージ1枚+CTA |
| 30秒バージョン | ブースの導線上で“理解の核”を作る | 課題→解決→差別化→CTA |
| 60秒バージョン | ・理解を深める ・自社にとってのメリットを感じられる | Before/After+簡易デモ(3カット)+実績数字+CTA |
③導入事例・お客様インタビュー動画
展示会では「信頼性」が商談化の大きな鍵になります。実際の導入企業や利用者の声をまとめたインタビュー動画は、第三者のリアルな声として説得力を持ちます。
「実際に使って成果が出た」という証拠を示すことで、来場者の不安を解消し、商談への後押しにつながります。
▼導入事例・お客様インタビュー動画の役割と主要KPI
| 役割 | 第三者の声で「不安の壁」を崩し、商談化の最後の一押しをつくる |
| 主要KPI | 面談予約率/QR読取(資料DL・事例PDF)/平均滞在秒数/名刺獲得率/展示会後のメール開封・返信率 |
これらのKPIを意識して制作した動画は、会期中だけでなく、会期前後の集客や追客フェーズでも見込み客の行動を促す強力なツールとなります。
▼使いどころ
| 会期前(集客) | 15〜30秒の短縮バージョンをSNS・招待メールに同梱 |
| 会期中(ブース) | ループ再生(45〜75秒) ※会場は音が届きにくい環境のため、無音でも100%理解可能な字幕版を制作する |
| 会期後(追客) | 1〜2分のフル版+事例PDFでナーチャリング |
また、前項で紹介した商品・サービス紹介動画に事例や感想といった形でつなげて一本の動画に仕上げることも少なくありません。
④実演・デモンストレーション動画

製品の動作やサービスの流れをその場で見せるのは難しい場合もあります。その際に役立つのがデモ動画です。
特に大型機器やシステム系サービスは、リアルタイムで全てを見せられないケースが多いため、動画での実演が理解を助けます。
繰り返し再生できることで、説明にかかるスタッフの負担軽減にもつながります。
▼実演・デモンストレーション動画の役割と主要KPI
| 役割 | リアルでは見せづらい動作・工程を「短時間で」「誤解なく」伝え、体験→商談へつなぐ |
| 主要KPI | 立ち止まり率/平均滞在秒数/デモ参加数・完了率/QR読取・資料DL/面談予約率 |
これらのKPIを達成するために、動画の構成は非常に重要です。来場者の注意を惹きつけ、製品の価値をスムーズに伝えるために、以下のように各パートの役割を意識して構成を組み立てましょう。
▼構成例
| 0–3秒 | 視線停止(大きい1メッセージ+動き) |
| 4–10秒 | 価値の要点2–3点(課題→解決の要約) |
| 11–30秒 | 動作デモ(3カットで機能→結果)+簡易実績 |
| 31–45秒 | 詳細デモ(動作の仕組み・精度・安全性など) or Before/After |
| 46–55秒 | 効果・性能数値の明示(例:±0.01mm精度/処理時間▲40%) |
| 56–60秒 | 導入実績・対応業界・信頼要素の提示(例:導入◯◯社/国内製造/特許取得 など) |
⑤会社紹介・ブランド動画

展示会は短時間で「どんな会社か」を印象づける場でもあります。企業理念やビジョン、代表メッセージをまとめた会社紹介動画は、ブース全体の雰囲気を格上げし、ブランドイメージを強く残します。
特に採用やパートナー開拓も兼ねた出展では、信頼感と好印象を与える効果が期待できます。
▼会社紹介・ブランド動画の役割と主要KPI
| 役割 | 短時間で「何者か・何を約束する会社か」を伝え、好感と信頼をブース全体に拡散させる。採用・提携・商談の土台をつくる。 |
| 主要KPI | 視線停止率/平均滞在秒数/QR流入(採用LP・パートナーLP)/名刺獲得率/商談予約率/会期後のメール開封率 |
会社紹介動画の役割は多岐にわたるため、どのようなターゲットに、何を伝えたいかを明確にすることが重要です
▼目的別設計例
| コーポレート型 | ・理念・ビジョン・提供価値・実績 ・来場者全般へ“会社像”を一発提示 |
| カルチャー(採用)型 | ・ミッション・働く人・価値観・環境 ・人で惹きつける |
| パートナー(共創)型 | ・共創テーマ・強みの補完関係・実証/量産体制 ・B to B提携の不安を払拭 |
また、展示会動画を効果的に活用するには、ブース制作も重要です。以下の記事では集客に強いブース制作会社を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
2.展示会用動画制作の流れとポイント
展示会動画は「ただ映像を流すだけ」では効果が出ません。
来場者の動線や会場の環境をふまえ、企画・構成→ 撮影・編集 → ブース設計との連動 → 二次利用までを意識して準備することが、成果を最大化する鍵となります。

(1)展示会動画の企画・構成の立て方
動画制作の最初のステップは、企画と構成を固めることです。来場者に何を届けたいのかを整理し、ターゲット・目的・数値目標を段階的に決めることが成功の近道になります。

①ターゲットの特定
新規顧客向けか、既存顧客の深掘りか、採用やパートナー募集なのか、動画のターゲットを定めます。誰に向けた動画なのかを明確にすると、伝えるべき内容や映像の構成など、訴求の仕方が具体的になります。
以下は、ターゲット別動画のおすすめ内容例です。
▼ターゲット別動画内容
| 対象 | 関心 | 判断基準 | おすすめの内容 | 最適CTA |
| 経営 /部長 | 費用対効果 | 数字の改善幅 | Before/After・導入◯社 | 1分で見積 |
| 現場 /担当 | 作業がラクか | 手順・UI | 3カットの実演 | 30秒体験 |
| 技術 /品質 | 精度・保守 | 仕様/誤差/保守体制 | 比較表・検証条件 | 技術資料DL |
| 購買 /総務 | 契約/納期 | 価格・納品形態 | 価格レンジ・納品一覧 | 見積依頼 |
| 採用 | 人と文化 | 働く姿・理念 | 社員の一言×3 | カジュアル面談 |
「誰にでも刺さる動画」を狙ってしまうと、結局誰にも強く響かない中途半端な内容になりやすいため注意が必要です。
②目的の設定
動画の目的を整理することで、作るべきタイプや配置場所が見えてきます。
立ち止まり率を上げたいのか、製品理解を深めたいのか、商談や予約につなげたいのか、あるいは採用や提携を目的にするのか。目的が明確であればあるほど、動画に込めるメッセージがシンプルで、視聴者も理解しやすくなり、より大きな成果を得ることにつながります。
| 目的 | 動画タイプ | 配置場所 |
| 立ち止まり率アップ | プロモ動画 | 通路 |
| 理解促進 | 商品/デモ | ブース動線内/体験台上 |
| 信頼醸成 | 事例/インタビュー | 商談席/通路/ブース内 |
| 採用・提携 | 会社紹介/共創 | ラウンジ |
さらに、目的と動画タイプ・配置場所を対応させ、「この動画は何のために流しているのか」をスタッフで共有することも重要です。そうすることで、動画の内容が周りの展示内容やスタッフの説明ともリンクし、全体に一貫性が生まれブース全体が説得力を持ちます。
③ゴールを数値化
動画制作の目的が明確になったら、次はそれを具体的な数値目標に落とし込みます。これにより、展示会終了後に動画の効果を客観的に測定し、次回の改善につなげることができます。
以下のように上位KPI(成果)から逆算し、会場で素早く測れる指標や会期中に改善できる指標に落とし込むと、現場で状況を見ながら手を打つことができます。
| 上位KPI(成果) | 面談予約数や受注見込数 |
| 中間KPI (一定時間で得られる指標) | 立ち止まり率・平均滞在秒・QR読取数・体験完了率・事例視聴率 |
| 現場KPI (現場ですぐに改善を図れる指標) | 動画冒頭の一言別の停止率の変化、時間帯別QR数の変化、声かけ成功率(会話開始÷声かけ) |
例えば、動画の冒頭の一文を複数用意しておく、尺の違う動画を数パターン用意しておくなどして、混雑状況などに合わせて変えることで、より現場に合った動画を流すことが可能になります。
また、計測可能な主な指標(KPI)は以下の通りです。
▼主要指標例
| 指標例 | 定義、カウント方法 |
| 立ち止まり率 | 〔立ち止まった人数〕÷〔通行人数〕 |
| 平均滞在秒数 | センサーまたはサンプリングでカウントし平均値を出す |
| 体験完了率 | 体験完了人数÷体験開始人数 |
| QR読取数 | UTM別URLのクリック数 |
| 予約数 | 展示会で決まったアポ数 |
| 名刺獲得数 | 獲得できた名刺の数 |
| 商談化率 | 面談予約数÷接触人数 |
(2)撮影・編集の注意点

展示会動画は「きれいに仕上げる」だけでなく、来場者がその場で理解できるかどうかが非常に重要です。
ここでは、展示会特有の動画撮影・編集の注意点について解説します。
①字幕設計

展示会は周囲が騒がしく、音を流しても聞こえにくい場合がほとんどです。そのため、音声がまったく聞こえなくても映像と字幕だけで内容が伝わるように設計することが非常に重要です。
また、来場者はブースに立ち止まってくれる時間が短いため、一目で内容が理解できるよう、字幕の表示方法にも以下のような工夫が必要です。
▼字幕設計の基本
| 基本 | ・1画面=1メッセージ ・短文 |
| フォント | ・可読性重視のゴシック系 (例:Noto Sans JP/ヒラギノ角ゴ/源ノ角ゴ) |
| サイズの目安 | ※3mで立ち止まり → 2mで内容理解を想定した場合 ・43〜55インチ(フルHD)の場合のサイズ例 ・メイン見出し:120–160px(約90–120pt)以上推奨 ・本文テロップ:72–100px(約54–75pt)以上推奨 ・2行以内・1行9〜13文字 ・行間は文字サイズの1.2〜1.4倍 |
| 配置 | ・画面中央〜上段に配置(下段は来場者で隠れやすい) ・タイトルセーフ5–10%を確保(文字が切れないよう余白を多めにとる) |
| 色とコントラスト | ・背景と文字は高コントラスト(黒×白/白×黒+アクセント1色) ・必要に応じて最小限のアウトライン(1–2px)やソフトシャドウで視認性UP |
| 表示時間 | ・短いフレーズでも2.5–3.5秒は保持 ・読了→理解までの余裕を持たせる |
②時間の目安
来場者が動画に割ける時間は非常に短いため、簡潔にまとめることが基本です。特にブースが混雑している時間帯は、短時間でメッセージが伝わるように工夫する必要があります。
▼混雑時間帯向け(30〜45秒ループ)の構成例
| 【つかみ(最初の3〜5秒)】 ・目的: 視線を止め、ブースに足を向けさせる。 ・内容: 製品の最もインパクトのある機能や、ターゲットが抱える大きな課題を、派手なアニメーションや 印象的な映像で提示します。音が出せない状況でも伝わるように、大きくてシンプルなテロップを 使います。 【要点(続く10〜15秒)】 ・目的: 製品の核心的な価値を理解させる。 ・内容: 「解決できる課題は何か」「この製品で何ができるか」を、3カットのデモ(実演)と簡潔な テロップで説明します。具体的な数字や「Before/After」を見せることで、より説得力が増します。 【CTA(最後の5〜10秒)】 ・目的: 次の行動を促す。 ・内容: 「もっと詳しく知りたい」「体験したい」と思った来場者に向けて、次に何をすべきかを明確に 示します。「スタッフに声をかける」など、シンプルな指示にします。 |
▼理解重視の場合(60–75秒ループ)の構成例
| 【つかみ(最初の5~7秒)】 ・目的: 視線を止め、興味を持たせる ・内容: 課題や期待感を一言で提示(例:「作業工数を半分に!」) 【デモ3カット(30~40秒)】 製品のデモンストレーション(実演)を、3つの短いシーンに凝縮して見せます。来場者は忙しいので、長々と説明するよりも、重要なポイントだけを絞って見せるのが効果的です。 以下の3カットで、製品の価値を直感的に理解させます。 ▼例 ・1カット目: 製品の「Before」の状態や、抱えている課題を示す。 ・2カット目: 製品が課題をどう解決するかを実演する。 ・3カット目: 製品を使った後の「After」の状態や、理想的な結果を見せる。 【効果数字(10~15秒)】 製品のデモを見せた後、その効果を裏付ける具体的な数字を提示します。これにより、視聴者は「本当に効果があるのか」という疑問を解消し、信頼感を抱きます。 ▼例 ・「作業時間が50%短縮!」 ・「コストを年間100万円削減!」 ・「不良品率が1%未満に!」 【CTA(最後の10~12秒)】 CTAは「行動喚起」という意味で、動画の最後に視聴者に次に取るべき行動を明確に促すメッセージです。動画を見ただけで終わらせず、次のアクションにつなげることが重要です。 ▼例 ・「今すぐ体験デモを予約!」 ・「詳しい資料はこちらからDL」 ・「ご相談はブースのスタッフまで」 |
これらの構成例は、来場者がたった数秒ブースに立ち止まっただけでも、「この製品は何だろう?」と興味を持ち、「もっと知りたい」という気持ちになってもらうことを目指しています。
「実演で興味を引き、数字で信頼させ、行動を促す」という、展示会で成果を出すための非常に効果的な構成です。
③映像表現
展示会の動画では「派手で速い動き」よりも「大きくてゆっくり動く表現」のほうが効果的です。来場者は歩きながら数メートル先から動画を見るため、細かい演出や凝ったトランジション(画面の切り替え効果)はかえって見づらくなります。
0.3〜0.5秒程度の最小限の切り替えにとどめ、文字や図を大きく動かして視線を誘導する方が理解を助けます。
▼トランジションのポイントと具体例
| ポイント | ・0.3〜0.5秒くらいの短いフェードやカットで、パッと次のシーンに移る ・長いクロスフェード(1秒以上)や派手なエフェクトは入れない。 | |
| 例 | OK | 文字がサッと入れ替わる、背景が0.3秒でフェードする |
| NG | 画面がグルグル回転して1.5秒かけて切り替わる、派手な爆発エフェクト | |
また、実写では伝わりにくい部分は図解やアニメーションで補うと効果的です。たとえば、以下のような部分に導入すると説得力が高まります。
| ・製品の内部構造やフローを簡単なアニメーションで見せたり、 ・「導入前→導入後」の違いを数字と図解で一目で分かるようにする |
ループ再生を前提に継ぎ目を自然に処理することも重要です。映像の切れ目が不自然だと来場者の集中が途切れてしまうので、以下を参考にフェードや自然なシーンの切り替えでスムーズな流れを作りましょう。
▼自然なループ再生のNG・OK例
| NG例 | 動画の最後が真っ黒にフェードアウト → 次のループ再生がいきなり明るいカットで始まる → 来場者から見ると「途切れた」「別の動画が始まった」と感じて集中が切れる |
| OK例 | ・最後のシーンで「社名ロゴ+CTA」を3秒以上静止 → そのまま次の冒頭のフレーズへ自然につながる ・背景色やトーンを統一したまま、テキストや図形だけ切り替わる→ フェードアウトせず、前後の映像の色味を合わせて直結させると違和感がない ・最後の「Afterの画面」をフェードせずに残し、そのまま次の「Beforeの画面」へカットイン→ ストーリーが円環のように続くので、何度見ても流れが自然に感じられる |
(3)ブース設計との連動

動画は、どこに設置するか、来場者の目線をどのように誘導するか、そしてスタッフの説明とどうつなげるかまで含めて考えることで、「成果を生む仕組み」として機能します。
ここでは、展示会動画をブース全体の設計と組み合わせて活かすポイントを解説します。
①モニター配置
モニターは「どこで、誰に、何を見せるか」を考えて制作・設置することが基本です。
通路側は目を引く短尺映像で立ち止まらせ、入口付近は理解重視の動画で関心を深め、奥のスペースは事例や会社紹介で信頼を高めます。
役割を分けて配置することで、来場者の心理ステップと動画内容を自然にリンクさせられます。
▼ゾーン設計と動画の連動例
| 集客 | ・通路側に設置し、人を止める役割をもつ ・短尺15〜45秒/強コントラスト/大きなテロップ |
| 興味 | ・入口すぐに設置し、内容で魅せる ・30〜60秒程度のデモで理解の核を作る |
| 信頼 | ・商談時にPC・タブレットで提示 ・45〜90秒程度で事例や会社紹介を整理 ※商談メインのブースでは、レンタルモニターよりも打ち合わせ担当者が持参するPCでの提示が有効な場合が多い |
| 行動 | ・体験台や受付に設置 ・15〜30秒でCTAに特化 ・QRコードや予約導線を目立たせる |
②視線の誘導
動画は単に情報を伝えるだけでなく、来場者の視線を次のアクションへ誘導する役割も持ちます。動画のラストで「次はここへ」というサインとして体験コーナーや資料棚、商談席の映像を映しておくと、来場者が迷わず足を運びやすくなります。
▼誘導例
| 体験誘導 | ラストカットを体験台の実映像+矢印+「30秒体験はこちら」 |
| 資料導線 | 資料棚の実景+「資料はここ」 |
| 商談誘導 | ラウンジの実景+「1分で概要を説明→詳しくは奥で」 |
③スタッフの声かけとの連動
動画の内容とスタッフの声かけのタイミングを合わせることで、来場者の関心を一気に高められます。
たとえば「Before→After」の切り替わりや効果数字が出るタイミングでどのような声掛けや補足説明を入れるかを決めておけば、説明が途切れたり被ったりせず、自然な流れで会話や体験につなげられます。
▼動画と声掛けの連携例
| Before→Afterの切替瞬間 | 「いまの変化を30秒で体験できます。やってみませんか?」 |
| 効果数字が出た瞬間 | 「工数50%削減の操作を、触って確認できます」 |
| QR静止に切り替わった瞬間 | 「資料はQRで3秒DLできます。」 |
(4)動画の二次利用を前提にする
展示会用に制作した動画は、当日だけで終わらせず、会期後も活用すると効果を最大化できます。
製作段階で、以下のように「どこでどう再利用するか」を想定しておけば、1本の動画で幅広い場面に対応でき、コストパフォーマンスが大幅に向上します。
▼展示会用動画の二次利用例
| ・短尺に編集すればSNS広告やメールマーケティングに転用可能 ・長尺のままならWebサイトや営業資料に組み込んで継続的に活用できる ・会社紹介や社員インタビューの要素を盛り込んでおけば、採用活動や投資家向け説明にもそのまま利用可能 |
制作会社に依頼する場合は、二次利用できる形で編集素材を納品してもらうことをおすすめします。
また、以下の記事では展示会のポスター制作について紹介しています。動画制作と合わせて、効果的なブース制作の参考にしてください。
3.展示会用動画制作の費用相場|業者に依頼?自社制作?

展示会動画の費用は「誰に依頼するか」「どの程度の品質を目指すか」で大きく変わります。
特に、映像は見た目以上に企画・撮影・編集の工程が多く、短納期や修正回数によって費用が増えやすい傾向があります。ここでは外注と自社制作に分けて、相場感と注意点を整理します。
(1)展示会用動画制作を業者に依頼する場合
外注する場合は、企画から編集まで専門家に任せられる分、クオリティの高さと仕上がりの安心感が得られます。
その一方で、アニメーションや複数ロケ、監修回数の増加などは見積が膨らみやすいポイントです。
▼展示会用動画制作を外注する場合の費用目安
| 用途・タイプ | 想定尺 / 仕様 | 目安費用 | 目安納期 | 価格が上振れする要因 |
| ブース用プロモ(モーショングラフィックス中心) | 30–60秒・無音100%成立・強テロップ | 30–80万円 | 2–4週 | 複雑なアニメ / 作り直し多 |
| 商品・サービス紹介(実写+UI/図解) | 30–60秒・撮影0.5〜1日・UI差し込み | 50–150万円 | 3–5週 | 複数ロケ / UI作り込み |
| 導入事例・インタビュー | 45–90秒・撮影1日・字幕完備 | 40–120万円 | 3–5週 | 複数拠点 / 監修回数多 |
| 実演・デモ(機器・装置) | 30–60秒・現場収録・図解併用 | 50–130万円 | 3–5週 | 調整・安全配慮 / 撮影制約 |
| 会社紹介・ブランド | 60–90秒・実写+MG+実績数字 | 80–250万円 | 4–8週 | ロケ多数 / 3D・演出重め |
| マルチ出力追加 | 9:16縦/1:1正方/15s・6sカット | 各 +3〜10万円 | +数日 | 版数増 / 字幕・レイアウト再設計 |
価格は「企画量×撮影日数×編集量(モーショングラフィックス含む)×短納期度」で決まります。
展示会は納期が動かせないため、スケジュール短縮の追加料金が発生しやすい点に注意が必要です。
また、オプションによる追加料金の目安は以下の通りです。
| ・ナレーション(キャスティング込):3〜10万円 ・英語版(翻訳+SRT):3〜8万円/言語 ※SRT:字幕ファイル形式 ・BGMライセンス:1〜5万円(商用・再配布可) ・スタジオ/会議室:5〜20万円/日 ・モデル・ヘアメイク:3〜20万円/人 ・3DCG:5〜20万円/秒(難易度依存) ・交通・機材搬入:実費(地方出張は別途) |
(2)自社制作の場合
自社で制作する場合は、外注費がかからない代わりに機材の初期投資が大きな割合を占めます。最小限であればスマホ+周辺機材で対応可能ですが、クオリティを求めれば、カメラ・照明・背景セットなどにまとまった費用が必要です。
一方で、一度そろえてしまえば継続的に使えるため、短尺動画や版出力などは数万円程度で内製できるようになります。
以下は、機材購入にかかる費用の目安です。
▼最低限の機材購入費用目安
| スマホ制作の場合 | 3〜10万円(マイク・ライト・三脚中心に購入) |
| カメラ含め機材一式購入の場合 | 15〜30万円 |
以下のように機材を本格的にそろえる場合は、60~120万円程度が目安となります。
▼見栄えのする動画制作のための機材例
| カメラ2台 | メインカメラとサブカメラ |
| 単焦点レンズ | 背景がふんわりボケて人物が映える |
| ジンバル | 手ブレ補正の電動スタビライザー |
| テレプロンプター | レンズ前のガラスに原稿を反射表示することで、目線を外さずに読める |
| バックドロップ | 背景を統一し、雑多な会議室でも“スタジオ見え”する |
| 照明3点(キー/フィル/リム) | 主光(45°)+影を和らげる補助光+後ろから輪郭を出す光 |
内製化は最初のうちは機材の扱いや編集作業に時間がかかり、手間に感じることも多いでしょう。一方、慣れてしまえば、ターゲットごとに複数バージョンを作り分けたり、展示会直前の差し替えに柔軟に対応できたりと、外注にはないメリットが得られます。結果的に、制作期間の自由度が増し、運用の幅が広がるのが内製化の大きな強みです。
4.展示会用の動画制作業者の選び方
展示会用の動画は、一般的なWeb広告やテレビCMとは違い、「音が聞こえない・混雑・短時間」という特殊な環境に対応する必要があるため、その条件に合う設計ができる制作会社を選ぶことが不可欠です。
ここでは依頼先を選ぶ際に重視すべき4つのポイントを整理します。
(1)展示会動画の実績があるか
展示会動画は、無音でも伝わる字幕設計や、途切れのないループ再生、QRコードでの計測など、現場ならではの工夫が求められます。作品の見た目のきれいさだけでなく、展示会で成果を出した実績を確認することが重要です。
依頼先には、「ブースでの効果をどう生むか」を説明できる会社を選びましょう。
(2)納期や修正対応の柔軟さ
展示会は日程を動かせないため、納期の確実性と修正対応力がとても重要です。初稿までのリードタイムや修正回数の上限、緊急時の連絡体制などを事前に確認しましょう。
特に、SLA(納期や応答時間の基準)を明示している会社は信頼度が高く、トラブル時にも安心です。
(3)企画から相談できるか
展示会用動画は、来場者の行動(①目を留める → ②一歩足を踏み入れる → ③詳しく理解する → ④体験・予約につながる)を促す設計が必要です。そして、そのためには企画段階から相談に乗ってくれる会社を選ぶことが重要です。
通路・入口・商談席といった場所ごとにどのような映像を流せば効果的か、冒頭でどのようなメッセージを打ち出せば来場者の足を止めることができるかまで考慮され、さらに、当日のスタッフの声かけとの連動まで整えてくれる制作会社なら、現場運営が格段にスムーズになります。
(4)制作後の二次利用が可能か
展示会のために作った動画は、展示会後にも再利用できるかどうかで投資効果が大きく変わります。
WebやSNSに使える短尺版(30秒/15秒/6秒)や縦型・正方サイズまで対応可能な会社を選ぶと安心です。契約書には「利用できる媒体・期間・地域」「後から編集できるかどうか」を必ず明記しておきましょう。
また、社内で手直しができるように編集データ一式(プロジェクトファイル、フォントや色の設定、字幕ファイル、サムネイル画像など)を納品してもらえば、修正も素早く安価に対応できます。
5.展示会用動画制作の成功事例3選!
(1)株式会社安心堂
株式会社安心堂は、展示会用動画として、野球ボール・かご・グラス・スマホケースなど多様な素材に印字する様子を映像で見せながら、テキスト情報を大きく重ねて伝えるプロモーション動画を制作しました。
全体は約1分48秒で構成されており、音声ナレーションは使用せず、静かなBGM(メロディ)のみを流すことで、騒音の多い展示会場でも視覚情報だけで「何ができる機械なのか」「導入すると何が変わるのか」が短時間で伝わるよう設計されている点が特徴です。
| 工夫 | 解説 | 展示会での効果 |
| 完全無音対応 | 音声に頼らず、字幕だけで内容が理解できる構成。 | 騒がしい会場でも情報が伝わり、立ち止まり率が向上。 |
| 実演中心 | 実際に印刷している様子を映像で見せ、技術力を直感的に伝達。 | 説明なしでも性能が分かり、信頼感を強化。 |
| 価格明示 | 試作費用や導入価格を画面に表示し、検討時の不安を軽減。 | 商談への心理的ハードルを低下。 |
| QRで行動誘導 | 動画の最後に公式サイトへ誘導するQRコードを表示。 | 展示会後の接点づくりに直結。 |
| 多用途訴求 | 野球ボールやグラスなど、多様な印刷対象を提示。 | 活用シーンを想像しやすくなり、幅広い業種に刺さる。 |
これらの工夫により、本動画は展示会という特殊な環境でも確実に価値を伝え、次の行動へとつなげる設計になっています。
(2)ロボフィス株式会社
ロボフィス株式会社は、展示会向けにMicrosoft 365を活用した業務自動化ソリューションを紹介するアニメーション中心のプロモーション動画を制作しました。
動画では、案件管理や見積作成、承認フロー、メール送信までをアプリと自動化ツールで一気通貫に処理できる点を、人物イラストと大きな文字情報でテンポよく説明しています。
| 工夫 | 解説 | 展示会での効果 |
| 課題提示から開始 | 「他の仕事ができない」「これって必要?」など共感を誘うコピーを大きく表示 | 足を止めやすく、立ち止まり率向上 |
| 完全字幕型 | 会話調の吹き出しと大文字テロップで進行 | 騒音環境でも内容が伝わる |
| 業務フロー可視化 | 案件入力→見積→承認→送信までを1連の流れで表現 | 導入後の姿を具体的に想像できる |
| 自動化強調 | 「作業が全部自動化した!!」で変化を強烈に印象づけ | インパクトが強く記憶に残る |
| ツール連携訴求 | 複数サービスが組み合わさる点を視覚的に説明 | ITに詳しくない層にも分かりやすい |
| 行動喚起設計 | 展示会後の接点につなげる導線を用意 | 商談・資料請求に直結 |
業務課題 → 解決策 → 自動化完了という流れを1本で示し、最後まで視聴することでサービス全体像が把握できる構成です。
(3)株式会社記録素材総合研究所
株式会社記録素材総合研究所は、温度によって色が変化する「サーマルカラー」と、紫外線によって発色する「サニーカラー」を活用した3Dプリンタ用フィラメントを紹介する展示会向け動画を制作しました。
映像では、3Dモデル設計から造形、組み立て、紫外線照射や冷水による色変化の実演までをテンポよく見せ、素材の特性を視覚的に理解できる構成になっています。
音声ナレーションは使用せず、字幕と静かなBGM(メロディ)のみで進行するため、騒がしい展示会場でも内容が直感的に伝わる点が特徴です。
| 工夫 | 解説 | 展示会での効果 |
| 無音+字幕構成 | ナレーションを使わず字幕で説明 | 会場騒音下でも内容が伝わる |
| 工程の可視化 | 3D設計→印刷→変色実験までを順に提示 | 技術力を直感的に理解できる |
| 実験映像 | 紫外線・冷水による色変化を実演 | 記憶に残りやすく、足止め効果が高い |
| 素材訴求 | フィラメントという形で応用例を提示 | 製品利用の想像がしやすい |
| BGMのみ | 静かなメロディで集中を妨げない | 映像への没入感を高める |
研究開発型メーカーとしての専門性と、製品の「驚き」を短時間で訴求する設計になっています。
まとめ
展示会の動画制作を成功させるには、目的やターゲットを明確にし、音が届きにくい環境の中でも伝わる工夫や、企画やブースとの連動など多くのポイントをクリアすることが不可欠です。また、SNSや営業資料への展開も含め、展示会後のフォローまでを視野に入れて設計することで投資対効果を最大化します。
展示会動画制作を効果的に行うことで、大きな成果を期待できます。
展示会で自社の製品やサービスを効果的に伝えたいなら株式会社ストラーツがおすすめです。商材の特徴を整理し、来場者に伝わる見せ方やメッセージ設計からブースデザイン・施工、制作物準備、当日運営まで対応。展示会で伝わる展示設計を通じて、出展効果を高めるブースづくりを支援します。

この記事の監修者

堀江 和敬 株式会社ストラーツ 代表取締役社長
これまでに多数のイベント・展示会を制作。展示会では費用対効果を重視し、名刺獲得からの受注を最大化することを大切にしている。
監修者コメント:
展示会は、ただ「見せる」だけではなく、「成果を出す」ために戦略的に準備を進める必要があります。来場者の心を動かし、商談やリード獲得につなげるには、目的に合った設計と表現が欠かせません。ブースの力を信じて、ぜひ価値ある展示会にしていきましょう。
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