2023-05-24 7:29
【2024年最新】オンライン展示会とは?メリット・デメリットや開催のコツ、事例紹介
多くの企業や多くの顧客が同じ場所に一度に集まる展示会は、新たな顧客との取引獲得、ブランドの認知拡大など、出展企業にとってさまざまなメリットがあります。
2023年現在、コロナ禍も明けて、展示会も従来の活気を取り戻しつつあります。
一方で、展示会に訪問できるのは8割がた近郊に在住の方で、遠方の方は展示会への参加が伸び悩む状況です。
そんな方に向けて業界の情報収集に役立つのがオンライン展示会です。
この記事では、そもそもオンライン展示会とはどんなイベントなのかについて、メリット・デメリットや、開催・参加するときのポイントなどを交えながらご紹介しています。
オンライン展示会を検討しているけれど、いまいちその実態がよくわからない……という企業担当者の方は、基本のトコロをおさえるときの参考としていただければ幸いです。
株式会社ストラーツでは、オンライン展示会プラットフォーム「Event BASE」を提供しています。
・オンライン展示会を開催したいが手間を減らしたい
・来場者に効果的な情報収集の機会を提供したい
・出展者に効果的なリード提供をしたい
と考えている場合は、ぜひお問い合わせください。プラットフォームの提供だけでなく、効果的な運用のサポートをいたします。
目次
1.オンライン展示会とは
オンライン展示会とは、Web上で開催される展示会です。
出展社や来場者が、それぞれが所持しているパソコンやスマートフォンからWeb上の会場にアクセスし、そのままWeb上で商談・取引を行います。
コロナ禍が明けてリアルでの開催が戻りつつあるものの、来場者からは「オンラインはないのか」というお問い合わせが多い、と展示会主催者からよく伺います。
この章では、まずオンライン展示会そのものについて、具体的なイメージを掴んでいただくために、オフライン展示会と比較しつつご紹介します。その上で、どのようなメリット・デメリットがあるのかを解説します。
また、従来の展示会については、リアル展示会と呼ばれている場合もありますが、オンライン展示会に対するものとして、オフライン展示会と呼ぶことにします。
①オンライン展示会とは何か
オンライン展示会とは、先述したようにWeb上で開催される展示会です。
と言っても、何かまったく新しい催事ではありません。むしろ、企業も参加者も、すること自体はオフライン展示会とほとんど同じです。
【オンライン展示会の主な流れ】
- 展示会の詳細(日時・場所・参加要件)などが決まる
- 主催企業や出展企業が告知をする
- 出展企業が会場内にブースを設置する
- 参加者が設置されたブースに訪れる
- 挨拶や名刺交換をする
- 商談する
- 参加者がアンケートに回答する
- 出展企業がアンケート回答を元に営業する
- 取引
オンライン展示会は、以上のことがすべてWeb上で行われるだけです。
たとえばブースは、事前に用意されたWeb上の展示会に設置します。参加する展示会によっては、それが私たちが見慣れているウェブサイトのような形のときもあれば、リアルな展示会をそのまま表した3D画像のときもあります。
挨拶や商談などのコミュニケーションは、ZoomをはじめとするWeb会議ツールやチャットを利用します。ライブ動画を配信し、視聴者とリアルタイムで意見交換をする、といった方法が取られるケースもあります。
②オンライン展示会のメリット
オンライン展示会は、今見てきたように、オフライン展示会と基本的に行うことは変わりません。一方で、オフライン展示会と比べて、「コストがかかりにくい」「人的リソースが少なく済む」「顧客層の幅が広がる」「効率よく営業ができる」といった点があると言われています。
(1)コストがかかりにくい
コストがかかりにくいのは、人や物の移動の必要がなく、移動費用がかからないからです。ブースが実物でないため、飾り付けの費用が不要なところも大きいでしょう。「Event BASE」は月4万円から導入可能なので、出展費用からの回収も難しくありません。
(2)人的リソースが少なく済む
人手不足に悩む企業の場合、展示会のブースに人員を割り当てるのも厳しかったりするものです。しかし、オンライン展示会では、一般的にチャットでのやり取りや後日返答も可能なので、拘束時間や対応時間を減らすことができます。
(3)顧客層の幅が広がる
オンライン展示会は、Web上で開催されるため、どこにいようとインターネットに繋がった端末さえあれば参加可能です。たとえば、これまで東京開催を理由に来れなかった北海道や九州の人が参加できるので、今までになかった顧客のネットワークが広がる可能性があります。
(4)効率よく営業ができる
オフライン展示会と違い、オンライン展示会では、参加者のデータを容易に集められます。展示会によっては、どのブースにどの順番で訪れたのか、各ブースの滞在時間はどのくらいか、そこでどの動画を何分くらい視聴したのかなど事細かに解析が可能です。
参加者がどの程度、自社の製品やサービスに興味を持っているのか判断できるので、効果的なアプローチができます。
③オンライン展示会のデメリット
オンライン展示会には、多様なメリットがあると見られていますが、デメリットもいくつかあります。主に言われているのが、「プッシュ型の営業ができない」「思わぬ縁・出会いが生まれにくい」「実装されている機能の理解が必要」な点です。
(1)出展者から「リードの質が低い」と言われる
オンライン展示会では、動画の視聴や資料のダウンロードなどからのリード獲得が多いため、来場者とのコミュニケーションがないことからリアルと比較してリードの質が低い傾向があります。
リード獲得後に営業を掛けても「動画を見た記憶がない」「今は必要ない」というように断られるケースが多いため、なかなか受注までの道のりが遠い、と出展者から聞きます。
そのため、
- 来場者が喜ぶ動画を公開する
- 配布資料を営業資料ではなくホワイトペーパーなど有益な情報にする
- すぐに受注しようとせず情報提供を通してナーチャリングを行う
などの工夫が必要になります。
(2)プッシュ型の営業がしづらい
プッシュ型の営業とは、企業から参加者に対してアプローチし、成約を獲得するタイプを指します。
オンライン展示会では、ブースの目の前を歩いている参加者に対して、「よければ見ていってください」と声をかけ、呼び込むのが難しい面があります。
プッシュ型に近い機能を実装しているオンライン展示会もありますが、基本的にはプル型の営業(参加者の興味を惹き、参加者にいかに来てもらえるようにするか)で勝負することになります。
(3)思わぬ縁に出会いにくい
リアルなイベントは、魅力的なコンテンツだけではなく、同じ場所・同じ時間に多くの人が集まることで生まれる熱気もまた、参加する人の行動に影響を与えます。
何かのイベントに参加したときに、普段なら興味を持たないものに興味を持ったり、初対面の人と積極的にコミュニケーションが取れたり、などを経験された方もいるでしょう。
オンライン展示会になると、いわゆるイベント感が薄れがちのため、思わぬ縁に出会いにくい面があります。
(4)実装されている機能の理解が必要
各オンライン展示会では、オフラインの展示会を再現するようなさまざまな機能が搭載されています。中には、オンラインならではの強みを活かし、オフライン以上のリード獲得が見込めるような機能を用意しているところもあります。
ただ、そうした機能を使いこなせるようになるために、どのような仕組みなのか、どう使えば成果に結びつくのか、事前に理解する必要があります。
④オンライン展示会の利用パターン
従来の展示会と同様に、オンライン展示会も、次のように利用のパターンをわけることができます。
パターン | 補足 |
---|---|
他社主催のオンライン展示会に出展 | 他社が開催している展示会に出展するパターン。 出展や企画の手間は少ないものの、集客やプラットフォームUI等が開催者に依存するため、思ったような効果が得られない場合も |
1社での自主開催 | 自社カンファレンスなどに近いイメージ。比較的手間は少ないが、自社の企画力・集客力が求められる。 |
複数社での合同開催 | グループ企業や協業企業などと合わせて、複数社で開催するパターン。 複数社合同で実施することにより集客数を高めたり、クロスセルの提案に繋げたりすることが可能。 一方で、出展社規模が増えるほど管理・運営コストが増大する |
ここからは、利用パターンごとに、実施方法の種類や実施するときのポイントをご紹介します。自社に当てはまるパターンはどれか確認した上で、ご覧いただくのがおすすめです。
2.他社主催のオンライン展示会に出展するときのポイント
最初に、他社が開催しているオンライン展示会に出展するパターンについて、どういった点に気をつければいいのかなどをご紹介します。
①他社主催のオンライン展示会に参加する方法
オンライン展示会へ参加するには、これから開催される展示会(あるいはもう開催されている展示会)の情報を手に入れなければいけません。
入手ルートには紹介やDM、広告があげられます。インターネットで「◯◯(業界名) オンライン展」と検索するのもいいでしょう。
②他社主催のオンライン展示会に参加するときのコツ
自社に適したオンライン展示会に参加できるかどうかが重要です。まずは業界や開催時期、出展費用、出展要件、規模感などの基本事項を漏れなく確認しましょう。
規模感をチェックするのは、どの程度のリード獲得、アポイント獲得が見込めるかイメージがつかみやすくなるからです。以前もオンラインで開催されているなら、出展企業社数や来場者数も見ておきましょう。
また、そのオンライン展示会はどんな機能をウリにしているのか、その機能は自社にマッチしたものなのか確認することをおすすめします。
3.オンライン展示会を単独開催するときのポイント
次にご紹介するのは、自社単独で開催し、製品やサービスをアピールしていくパターンです。もともと他社が主催するオフライン展示会に参加しようとしていたけれど、コロナの影響で発表する場所がなくなった……という企業によく見られます。
単独開催する方法には何があるのか、何に気をつければいいのかをご紹介します。
①オンライン展示会を単独開催する方法
自社で構築するか、プラットフォームを利用します。
プラットフォームとは、オンライン展示会開催に必要な機能が搭載されたハコのようなものです。多くのプラットフォームは、あらかじめ用意されている入力画面に必要な事項を入れていけば、簡単にブースの構築ができるようになっています。
なお、プラットフォームには、Webサイトと同じような見た目で使いやすいLP型や、バーチャル空間を歩いて回れるVR型など、いくつかのタイプがあります。
②オンライン展示会を単独開催するときのコツ
自社の技術ですべてを行うのは相当な専門知識が求められるので、プラットフォームを利用するのが無難です。
プラットフォームを選ぶときは、だいたい月額いくらといった形で費用がかかるので、最初に開催期間をどのくらいにするのか決めておくと、必要な費用が計算しやすくなるのでおすすめです。
その上で、各プラットフォームの特徴を見ながら、どれなら自社の製品やサービスの魅力をうまく伝えられるのか、といった観点から比較するといいでしょう。
「Event BASE」はWebサイトと同じような見た目で、かつ来場者を迷わせない設計なので、気になる方はお問い合わせください。
4.オンライン展示会を主催するときのポイント
最後に、複数社が一同に集まる展示会を主催するパターンです。従来のリアル展示会を、オンライン上で行いたいと考えている担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
①オンライン展示会をを主催する方法
プラットフォームの利用が一般的です。
プラットフォームの中には、100社以上が集まる大規模な展示会向きのものもあれば、数社程度で開催する小規模なオンライン展示会に向いているものもあります。
②オンライン展示会を主催するときのコツ
上述から、まずはどの程度の規模のオンライン展示会を主催するのか、大枠を決めることをおすすめします。
規模を明確にしたら、次にプラットフォームのタイプを、出展企業の実態、業界の認知度、参加者の特性、製品・サービスの特徴を元にしながら選ぶといいでしょう。
たとえば、出展企業や参加者にパソコンに不慣れな人が多いのであればLP型、3Dのほうが魅力が伝わりやすい製品を扱う企業が多いならVR型にする、といった具合です。
その上で、役に立ちそうな機能が揃っているか、予算が見合うかどうかを確認しながら選ぶとスムーズです。
5.オンライン展示会を開催する主な業界と事例
オンライン展示会は、さまざまな業界で催されています。たとえば、IT業界、製造業界、食品業界、飲食業界、アパレル業界、雑貨業界、インテリア業界などです。
最後に、直近で開催されたオンライン展示会を、業界ごとにご紹介します。なお、次回開催の情報については、2023年5月調査時点のものです。
①IT業界「DX EXPO 2023 夏 東京」
DX EXPO 実行委員会(エバーリッジ株式会社)が主催する、DX推進を目的としたハイブリッド展示会です。
リアルとオンラインが同日に開催されることが多かったハイブリッド展示会。DX EXPOではリアルの開催日より前にオンラインを開催することで、リアル来場を促進させています。
また、オンライン展のセミナーでは、サービス紹介よりも来場者にとって有益な情報を提供をするセミナーを多数開催しており、来場者の満足度向上を意識している点も特徴的です。
展示会名 | DX EXPO 2023 夏 東京 |
開催期間 | 2023年7月11日~2023年7月13日 |
出展社数・来場者数 | 約200社 |
次回開催期間 | 未定 |
②製造業界「OPIE2023」
オプトロニクス社が主催している、光業界最大級のハイブリッド展示会です。
コロナ禍から戻り来場者数は過去最高クラスまで戻ってきているようです。オンライン展は「Event BASE」を使用しています。多数の出展者の動画を見たい順番から見れるようになっており、来場者は迷うことなくスムーズにオンラインでの動画の視聴ができるようになっています。
展示会名 | OPIE2023 |
開催期間 | 2023年4月19日~2023年4月21日 |
出展社数・来場者数 | 421社・13,686名 |
次回開催 | 2024年4月24日~2024年4月26日 |
③IT業界「IT&MARKETING EXPO2021」
株式会社ストラーツが主催した、企業向けIT・マーケティングサービスのオンライン展示会です。2021年1月27日から29日の3日間、開催されました。
前年の9月に第一回目が開催され、大きな反響を呼んだことから、第二回目である当該展示会はさらに規模を拡大して開催。結果として出展社数300社、来場者数8,000人が集まるという国内最大級のITオンライン展示会となり、話題を集めました。
またイベントで用いたLP型のプラットフォームに対して、出展企業から使いやすい・わかりやすいと好評で、自社開催でも利用したいという声も多くありました。
それを受けて、ストラーツでは、展示会終了後も「Event BASE」という名で、オンライン展示会開催を希望しているさまざまな企業に提供しています。
展示会名 | IT&MARKETING EXPO2021 |
開催期間 | 2021年1月27日~2021年1月29日 |
出展社数・来場者数 | 300社・8,000人 |
次回 | 未定 |
6.オンライン展示会プラットフォームの問い合わせは株式会社ストラーツへ
本文で見てきたように、オンライン展示会は、人の密を単に避けられるだけではありません。オフラインの展示会にはなかったさまざまなメリットがあります。
少なくとも、自社単独で開催できる、あるいは自らが主催企業となって実施できるノウハウは、身につけておいて損はありません。
株式会社ストラーツでは、オンライン展示会のプラットフォーム「Event BASE」を提供しております。最短10日で開ける、必要事項を記入するだけでブース構築ができるなど、迅速かつ手軽にオンライン展示会に取り組める特徴から、多くの企業に選ばれています。
またリアルイベントの来場管理や来場証の発行などもできるので、ハイブリッド開催での開催も容易に可能です。