公開日:2026-02-27 更新日:2026-02-27
展示会の出展サポートとは?依頼できる内容・費用・補助金までわかりやすく解説

この記事の監修者:堀江 和敬 株式会社ストラーツ 代表取締役社長
これまでに多数のイベント・展示会を制作。
日本最大級のIT系のオンライン展示会を主催を経験。
展示会では費用対効果を重視し、名刺獲得からの受注を最大化することを大切にしている。
展示会の出展はタスクが多く、ブース設計や装飾、制作物の準備、会場ルール確認、搬入出の段取り、当日の運営などさまざまです。「一人ですべてを決められるだろうか」「当日スムーズに運営できるだろうか」と不安を抱えている担当者の方もいるでしょう。
そこでおすすめしたいのが、展示会の出展サポートです。出展サポートを活用すれば、準備の負担を減らしつつ、品質と成果の確度も上げられます。本記事では依頼できる内容、費用相場、補助制度までまとめて解説します。
展示会の出展サポートを検討されている方は、運営のプロが在籍する株式会社ストラーツにご相談ください。ビッグイベントのブース設計や集客のエキスパートが「展示会の総合プロデュース」を行います。

目次
展示会の「出展サポート」とは何をしてくれるサービス?

展示会の出展サポートとは、出展が決まってから当日運営、会期後の撤去までに発生する実務を、専門会社が代行・支援してくれるサービスです。まずは、出展サポートの業務範囲や自社準備との違い、向いている企業について解説します。
出展サポートの業務範囲
出展サポートの業務は、大まかに 「準備 → 当日 → 撤去」 の一連を支援することです。支援範囲は会社によって異なりますが、多くの場合は次のような実務をカバーします。
- ブースの設計・レイアウト作成
- 装飾・施工
- 制作物の準備
- 什器レンタル・備品手配
- 搬入出・当日の段取り
- 当日運営支援
出展サポートは「ブースの見た目を作るだけ」のサービスではなく、展示会特有の実務(締切・搬入条件・会場ルール)を前提に、必要な手配をまとめて進めてくれます。
出展サポートの依頼形態
展示会の出展サポートの依頼形態は「フルサポート」と「スポット」の2つに分かれます。それぞれの特徴は次のとおりです。
| フルサポート(すべて任せる) | 設計〜施工〜制作〜運営まで一括で依頼。社内は意思決定と素材提供に集中できる |
| スポット(部分依頼) | デザインだけ、施工だけ、什器レンタルだけ、当日スタッフだけ、など必要なところだけ外注する |
「どこまで頼むか」は、社内のリソースや出展目的によって変わります。たとえば、「展示会が初めてで、知識やノウハウがない」といった場合は、最低でもブースの設計や施工、制作物などを外注し、全体の品質と進行の安定を取りにいくのがおすすめです。
出展サポートがおすすめの企業
次の項目に当てはまる場合、出展サポートの利用を検討してみても良いでしょう。
- 初めて展示会に出展する企業
- 担当者が少ない企業
- 年に数回出展するが専門チームがない企業
- 海外展示会など難易度が高いケース
- 前回サポートなしで出展してうまくいかなかった場合
「社内でやるか、外注するか」は、単純なコスト比較だけでは決めきれません。準備にかかる工数、ミスのリスク、当日の成果(リード獲得など)まで含めて考えると、出展サポートは、お金を払って成功確率を高める手段ともいえます。
展示会の出展サポートを使うメリット

展示会の出展は、準備から当日運営までタスクが多く、初担当ほど負担が大きくなります。出展サポートを使うメリットとして、次の4つがあります。
(1)負担軽減によってコア業務に集中できる
最大のメリットといえるのが、担当者の負担軽減によってコア業務に集中できることです。出展準備は、ブース設計や制作物の手配だけでなく、会場ルール確認、各種申請、搬入出調整、ベンダー連携などタスクが一気に増えます。
出展サポートを使えば、こうした実務の段取りや進行管理を任せられるため、担当者は社内調整や訴求内容の整理など「成果に直結する判断」に集中できます。兼務担当でも回しやすくなり、直前のバタつきも減らせます。
(2)展示会ノウハウが豊富なので、手戻りや遅延を防げる
展示会は締切が多く、施工条件や搬入ルールも複雑なので、入稿が間に合わなかったり、作り直しが発生したりといった事態になりがちです。
出展サポート会社は、過去の事例を前提にスケジュールを逆算し、必要な申請や制作フローを整理して進めます。結果として遅延やミスを抑え、当日の品質を安定させやすくなります。
(3)ブースの完成度が上がり、集客につながりやすくなる
出展サポートでは、ターゲットや提供価値を踏まえたコピー、壁面デザイン、デモ配置、商談スペースの作り方まで含めた設計が可能です。結果、集客力アップが期待できます。
見た目を整えるだけでなく、来場者が「何の会社で、何が得られるか」を瞬時に理解できるブースになり、自然と声掛け・商談化の確率が上がります。
(4)トラブル対応への安心感がある
出展サポートに入ってもらうことで、トラブルへの安心感が高まります。展示会では、電源容量が足りない、什器が届かない、表示ルールに抵触して差し替えが必要になるなど、想定外のトラブルが起きがちです。
出展サポートを使えば、会場条件や申請周りの注意点を事前に予測しつつ、当日も施工会社・会場側との調整窓口として動いてもらえるため、担当者が一人で抱え込まずに済みます。結果として対応が早く、致命的な遅延や追加費用のリスクも抑えられるのです。
展示会出展サポートの費用相場

展示会出展サポートの費用は、「ブース規模」と「依頼範囲」で大きく異なります。ブースが小規模なため数十万円〜100万円程度で依頼できるケースや、規模が大きく1,000万円単位で費用がかかるケースなどさまざまです。
出展サポート費用の内訳
出展サポート費用の内訳は、大きく「主催者に支払う費用」と「サポート会社に支払う費用」の2つに分類できます。
主催者に支払う費用
展示会の「主催者」に支払う費用の内訳として、次のものがあげられます。
| 費用名 | 内容 |
| 出展料(小間料) | ブースの場所を借りるための費用。基本的には小間数に応じて高くなる |
| 主催者オプション | 電源、ネット回線、給排水、圧縮空気、社名板など、主催者側が設定するオプションの費用 |
サポート会社に支払う費用
出展時に「サポート会社」に支払う費用の内訳は次のとおりです。
| 費用名 | 内容 |
| 企画・ディレクション費 | 全体設計や進行管理、窓口対応などにかかる費用 |
| ブースデザイン費 | ブースのレイアウトやパース(立体図)の制作にかかる費用 |
| 施工・設営撤去費 | ブースの施工から設営、撤去にかかる費用(床や壁、照明など) |
| グラフィック制作費 | 壁面パネルやバナー、サイン類などの制作費 |
| 什器レンタル費 | テーブルや椅子、展示台、カタログスタンドなど什器のレンタルにかかる費用 |
| 機材レンタル費 | モニターやデモ機など機材をレンタルする費用 |
| 運営スタッフ費 | 受付や誘導、説明担当など当日スタッフを手配する場合にかかる人件費 |
| ノベルティ作成費 | 来場者に配布する記念品や販促グッズ(=ノベルティ)の制作費 |
| 当日運営にかかる費用 | 当日の立ち会いやトラブル対応、進行管理など当日運営にかかる費用 |
費用が変わるポイントは?
同じ小間数でも、「何を依頼するか」によって出展サポートの依頼費用は大きく変わります。費用が変わるポイントの代表例は次のとおりです。
- 壁面デザインや造作の有無
- レンタルする機材の範囲
- ブースに立ってもらう人員数と日数
- 搬入出条件や会場条件(エレベーターに利用制限があるなど)
グラフィックやサインを大型サイズにしたり、システムブースではなく木工造作にしたりすると費用は高くなります。ほかにも、レンタル範囲を広げる、スタッフ数を増やすなどでも費用は上がります。
「搬入時間が短い」「エレベーターに利用制限がある」など、会場側に制限がある場合も、その分サポート会社への依頼費用は高くなるので要注意です。
出展サポートを「海外の展示会」で利用するケースも

出展サポートを「海外向けの展示会」で利用する企業も多いです。海外になるとイベント成功の難易度が上がるため、その道のプロに依頼するのが堅実といえます。
海外展示会でサポートが必要になる理由
海外展示会は、ブースづくり以前に「段取りの複雑さ」が大きな壁になります。施工会社との調整や会場ルールの読み込みなど、これらが「英語(その他の言語も)」になる可能性が高いです。現地の施工会社への依頼が必要になるケースもあります。
さらに、展示品や販促物の輸送・通関、破損や遅延に備えた代替案の準備、現地での言語対応(通訳・翻訳)なども発生します。
こうしたタスクを自社だけで抱えると、担当者の負荷が跳ね上がり、当日の運営品質にも影響します。こうしたリスクを低減するためにも、海外展示会に対応した出展サポート会社に依頼するのがおすすめです。
JETROの支援制度とは?
JETRO(ジェトロ)は、海外展開を目指す企業向けに情報提供や商談支援などを行う機関で、海外展示会の支援も積極的に行っています。たとえば次のような支援です。
- JETROが主催する展示会への出展サポート
- 海外バイヤーや国内輸出商社との商談会・マッチング支援
- 海外のビジネス情報の提供
海外出展を検討する場合は、出展したい展示会が決まった段階で、JETROの案内や募集情報を確認して、要件・対象経費・申込時期を早めに押さえておきましょう。
海外展示会で使える補助金・助成制度
海外展示会の費用は大きくなりやすいので、補助金・助成制度を活用するのがおすすめです。大きく「国の補助金(公募型)」と「自治体・公社の助成」に分類できます。
2026年2月時点で「現在募集中」の補助金はありませんが、過去の募集例をいくつか紹介します。
- 展示会出展助成事業(令和6年度)
- 市場開拓助成事業(令和7年度)
- 海外展示会出展・PR動画支援に関する助成金(令和7年度)
年度で募集が刷新されることも多いため、随時チェックしておきましょう。公募されたら、対象者や対象経費、募集時期、採択後の手続きなどを確認し、要項にしたがって申請を進めてみてください。
出展サポート会社の選び方

自社に合った出展サポート会社を選ぶためにも。以下の4つのポイントを意識しましょう。
(1)対応範囲と得意領域が目的に合っているか
まず確認したいのは「どこまで頼めるか」と「何が得意か」です。出展サポートといっても、ブース施工が中心の会社もあれば、企画から運営、リード獲得まで伴走できる会社もあります。
海外展示会なら、現地施工会社との連携や輸送・通関、通訳手配など「国内にない業務」が発生するため、海外対応の実績が重要です。
自社が外注したい範囲を先に整理し、得意領域がマッチした会社を候補に入れるイメージで進めましょう。
(2)展示会の実績を確認する
実績を見るときは、単に「事例が多いか」ではなく、自社に近い条件があるかで判断します。たとえば、同業界や似た商材、同じようなブース規模の事例があるか、などです。
また、ブース写真の見栄えだけでなく、訴求の作り方(コピー、動線、商談席配置)まで説明されていると提案力の目安になります。可能であれば、過去案件で「何を目的に、どう改善したか」まで聞くと、成果視点で比較しやすいです。
(3)見積もりの内訳と追加費用の条件をチェックする
見積もりは金額よりも「中身」が重要です。内訳が曖昧だと、後で「そこは対応外です」「追加費用がかかります」と言われてしまう可能性があります。次のような項目をチェックしましょう。
- 施工費に何が含まれるのか(設営撤去、サイン取付、床工事など)
- 搬入出・荷揚げ費用は含まれているか、別途か
- 制作物の変更や追加があった場合、費用はプラスでかかるのか
展示会は直前変更が起きやすいので、追加費用が発生する条件(修正回数、追加作業、夜間作業など)も先に押さえると安心です。複数社を比較する際は、前提条件を揃えて「同じ土俵」で見積もりを並べることで失敗リスクを下げられます。
(4)担当者の進行力・コミュニケーションを見極める
展示会は出展するまでに膨大なタスクがあるので、「誰が伴走してくれるか」も重要です。担当者の段取り力が弱いと、手戻りや遅延につながります。こちらの要望を聞くだけでなく、意図を汲み取って提案してくれるか見極めましょう。
たとえば、目的を踏まえた上でヒアリングしてくれるか、注意点(会場条件、別途費用、スケジュール)を先に言ってくれるか、などです。レスポンスの速さやコミュニケーション力、人柄も大切なポイントといえます。
出展サポートを依頼するまでの流れ

最後に、出展サポート会社に依頼するまでの流れを、5つのステップに分けて解説します。
ステップ1 | 目的とKPI、ターゲットを整理する
まずは、展示会の目的とKPI、ターゲットを整理しましょう。「何を実現したいか」を明確にしておけば、サポート会社側の理解度も高まるためです。
- 何のために行うのか(=目的)
- 何を指標とするのか(=KPI)
- 誰に響かせたいのか(=ターゲット)
| 項目 | 例 |
| 目的 | ・認知獲得・リード獲得・商談化・既存顧客フォロー・代理店やパートナーの開拓 |
| KPI | ・商談候補数・次アクション確定数・デモ実施数・フォロー完了率・商談化数 |
| ターゲット | 以下の項目を埋めて「ターゲット像」を作る・業種・部門・役職・抱えている課題・導入時期・導入ハードル |
これらを詰めておくことで、サポート会社側も精度の高い提案ができるようになります。展示会の成功確率を高めるためにも、ここでイメージを固めておきましょう。
ステップ2|出展規模(小間数)と総予算の上限を決める
次に、ブースの小間数と総予算の上限感を決めます。総予算は、出展料だけでなく、施工や制作物、什器、運営人員などを含めて考えるのが基本です。
ここで、削れない優先項目(例:商談席は必須/デモは必須)も一緒に整理しておくと、見積もり比較がブレにくくなります。補助金や助成金の活用を考える場合も、この段階から情報収集を始めるとスケジュールに組み込みやすいです。
ステップ3|候補の出展サポート会社を探して比較リストを作る
目的と予算感が見えたら、出展サポート会社を探します。会社によって「施工に強い」「デザインに強い」「海外対応に強い」など強みが異なるので、客観的に把握するためにもリストにまとめるのがおすすめです。
まずは気になる会社をすべて洗い出し、その中から自社にマッチしそうな「候補」を絞り込み、問い合わせましょう。
ステップ4|問い合わせ・ヒアリングで要件を共有する
候補となるサポート会社に問い合わせ、ヒアリングに進みます。ヒアリングはサポート会社主導で進められます。以下の項目を共有しつつ、ほかにも条件があれば相談してみてください。
- 展示会名と会期
- 商材
- 目的やターゲット、KPI
- 想定小間数
- 予算上限
ヒアリングでは「何を決め切れていないか」を正直に伝えることが重要です。良い会社ほど、前提の整理や選択肢の提示が上手く、注意点も先に説明してくれます。レスポンスの速さや段取り力も、この段階で見えてきます。
自社にマッチしたサポート会社を選ぶためにも、複数社に見積もりをとってもらうのがおすすめです。何度もヒアリングを受ける必要があるので大変ですが、相見積もりをとった方が失敗リスクは最小限に抑えられるでしょう。
また、「オリエンテーション資料」や「出展規則」があるとサポート会社も見積もりを作りやすいです。これらを共有しておくと、各社がそれに則ったデザイン提案と見積書、体制表をプレゼンしてくれます。
ステップ5|見積もりを比較して決定し、契約〜制作を開始する
具体的な見積もりが出たら、最終的に依頼する会社を1つに絞って、契約に進みましょう。契約が完了したら、具体的にどのようなスケジュール感で進めていくのか、機材や什器をどうするか、造作やグラフィックはどこまで依頼するかなどを決めていきます。
決めることは多いですが、迷って先延ばしにすると選択肢が減るため、早めに固めておくのが良いでしょう。その方がサポート会社もスピーディーに制作に取りかかれます。
まとめ:出展サポートを使うと準備の負担と失敗リスクを減らせる
展示会の出展サポートは、準備〜当日〜撤去までの実務を代行・支援してくれるサービスです。フルサポートで丸ごと任せることも、施工や制作物など必要な部分だけをスポットで頼むこともできます。
うまく活用することで、担当者の工数を減らせるだけでなく、締切や会場条件による手戻り・遅延を防ぎ、ブースの訴求力・集客力アップが可能です。
ただし、費用はブース規模と依頼範囲で大きく変動するため、内訳や追加費用の条件を確認しつつ、「相見積もり」を取るのがおすすめです。海外出展では輸送・通関や現地調整が増えるため、早めに相談し、JETRO等の支援や補助制度も合わせて検討しましょう。
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この記事の監修者

堀江 和敬
株式会社ストラーツ 代表取締役社長
これまでに多数のイベント・展示会を制作。展示会では費用対効果を重視し、名刺獲得からの受注を最大化することを大切にしている。
監修者コメント:
展示会は、ただ「見せる」だけではなく、「成果を出す」ために戦略的に準備を進める必要があります。来場者の心を動かし、商談やリード獲得につなげるには、目的に合った設計と表現が欠かせません。ブースの力を信じて、ぜひ価値ある展示会にしていきましょう。
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