2022-06-06 12:59

【型別比較】オンライン展示会プラットフォーム12個の特徴と機能

昨今の状況から、オンライン展示会に注目が集まっています。

その影響で、オンライン展示会の開催をサポートしてくれるプラットフォームが多く登場してきました。主催を考えている企業の方は、どのプラットフォームがいいのか、比較しながら探されていることでしょう。

オンライン展示会のプラットフォームは、LP型とVR型、それらの中間に位置する型の3種類にわけられます。それぞれのメリット・デメリットや向いている企業の特徴は、以下のとおりです。

タイプメリットデメリット向いている企業
LP型(Webサイト型)・出展企業、参加者に敷居の高さを感じさせにくい
・検索性や一覧性に優れている
・リアル感があまりない
・出展企業の事前の営業活動や持ち前の集客力によって、ビジネスチャンス創出の可能性が左右される傾向がある
・どちらかと言えばBtoB企業
・テキストベースでの紹介が向いている領域の展示会を開催したい企業
VR型(アバター参加型を含む)・リアルなコミュニケーションをしている感覚がある
・参加者が会場内を回遊しやすい
・操作につまづくと離脱の可能性が高くなる
・場合によっては、目的の情報やブースにたどり着くまでのサポートが必要
・どちらかと言えばBtoC企業
・今までにないワクワク感を演出したい企業
・あまり知られていない商材やニッチなサービスを扱う展示会を開催したい企業
中間型(3Dイラストを用いたタイプ)・LP型のように特定のブースにアクセスしやすい
・VR型のような臨場感、リアル感がある
・LP型と同様、事前の営業活動・自前の集客力=ビジネスチャンス創出の期待値となりやすい
・VR型同様、場合によっては、目的の情報やブースにたどり着くまでのサポートが必要
・PC操作に慣れていない参加者や出展企業が多いと感じている企業
・まずは顧客に企業のイメージや製品のインパクトを与えるような展示会を開催したい企業

本記事では、3種類それぞれの、おすすめのオンライン展示会プラットフォームをご紹介します。なお、各情報は2021年3月調査時点のものです。

株式会社ストラーツでは、オンライン展示会プラットフォーム「Event BASE」を提供しています。

・展示会を開催したいが何から始めていいのかわからない
・開催までの時間が限られている
・ほかでは見られないオリジナルの展示会を開催したい

と考えている場合は、ぜひお問い合わせください。プラットフォームの提供だけでなく、集客やマッチングのサポートをいたします。

1.LP型オンライン展示会プラットフォーム3選

冒頭でもお伝えしたように、オンライン展示会はLP型とVR型、それらの中間に位置する型の3種類があります。

LP型とは、企業のブースを、いわゆるWebサイトと同じような感覚で閲覧するタイプを言います。

特別な操作が必要ないため、出展する企業にも展示会に参加する顧客にも、敷居の高さを感じさせにくいのがポイント。

また、大半のプラットフォームには検索機能があるため、出展企業としては成約につながる顧客との接点が持ちやすい、参加者としては目当てのブースにたどり着きやすいメリットがあります。

一方で、リアルな展示会のときに感じられるような、相手と直にコミュニケーションをしている感覚が持ちにくいのが難点としてあります。テキストが主体となるため、出展企業には参加者の興味を惹くような文章を作成するスキルが求められます。

また、参加者が目当てのブースだけにダイレクトにアクセスして終わり、となりやすいのもデメリットです。

展示会全体を回遊してもらいにくいため、出展企業の事前の営業活動(どのくらい顧客に来てもらうように呼びかけたか)や持ち前の集客力によって、ビジネスチャンスが生まれる可能性が左右されるといえるでしょう。

以上のことから、展示会の主催者は、コミュニケーションの壁をどうするか、回遊性をどう確保するか、集客力が弱い場合はそれをどう補うのか、気にする必要があります。

LP型のプラットフォームを選ぶときの、ひとつの判断基準としていただければ幸いです。

それでは、LP型のおすすめのプラットフォームを3つご紹介します。

Event BASE

Event BASEは、株式会社ストラーツが提供しているプラットフォームです。

管理画面に必要な情報を入力したら、あとはデザインパターンを選ぶだけで開催できます。プラットフォーム構築までの日数が最短10日と、思い立ったときにできるほどのスピーディーな対応も特徴です。

また、プラットフォームの提供だけでなく、集客やイベント運営のサポートも実施しています。

特徴・最短10日で開催
・プラットフォームが簡単に構築可能
・イベントごとに最適なカスタマイズも可能
・集客支援、イベント運営のサポート
機能・資料配布
・動画配信
・Web商談
・チャット
・名刺交換
・行動データ解析
価格要問い合わせ
そのほか・単独開催対応
・出展企業数100社を超える大規模展示会にも対応

EventHub

EventHubは、株式会社EventHubが提供しているプラットフォームです。

展示会開催前に、チケット販売やアンケート配布を実施できるなど、運営のサポート機能が充実しています。

また、外部サービス(マーケティング自動化ツールや営業担当者支援ツール)と連携することも可能で、展示会開催後のフォローも用意されているのが魅力です。

特徴・動画配信を主軸とした展示会開催
・主催者側で、おすすめのブースの紹介が可能
・外部ツールを使って展示会開催後の営業活動ができる
機能・資料配布
・動画配信
・Web商談
・チャット
・名刺交換
・グループ掲示板
・行動データ解析
・外部ツールとの連携
価格要問い合わせ
そのほか・単独開催対応
・出展企業数100社を超える大規模展示会にも対応

evort

evortは、株式会社エボルトが提供しているプラットフォームです。

自社のサービスや製品の特徴をヒアリングした上で、顧客の心に響くようなWebコンテンツを作成してくれます。

独自の検索補助機能やレコメンド機能を搭載し、既存のカテゴリーに当てはまらないような新しいサービス・製品でも、参加者に見つけてもらえるようにしているのも特徴です。

特徴・製品やサービスの魅力を伝えるWebコンテンツを作成
・行動データを解析し、狙うべき顧客の特性がわかる
機能・Webコンテンツ配信
・資料配布
・動画配信
・展示会誘導バナー作成
・広告出稿用バナー作成
・行動データ解析
価格・スターティングプラン
出展費用 600,000円(出展期間6ヶ月)
・7ヶ月目以降継続プラン
掲載のみプラン 月額0円
集客+レポーティングプラン 月額50,000円
コンサルティングプラン 月額150,000円~
そのほか単独開催

2.VR型オンライン展示会プラットフォーム4選

VR型とは、ブラウザ上に、リアルな展示会と似たような会場を構築するタイプを言います。

まるでゲームをしているような感覚を出展企業や参加者に与え、楽しませられるのが特徴です。

また、プラットフォームによっては、アバターと呼ばれるキャラクターを通して交流してもらうものもあります。リアルの展示会にあるような話しかけやすい、交流しやすい雰囲気を演出できるのがメリットです。

このように、VR型は、本物の展示会に行った気分になれるように自由に会場内を動けるのが魅力ですが、それが思うようにできないとストレスになりやすいので注意が必要です。

事前に自分で操作をしてみて、少しでもわかりにくい部分がある場合は、操作手順の案内を出しておくといいでしょう。

また、参加者全員が、会場内を隅々まで歩き回りたいと考えているわけではありません。目的の情報やブースに、スムーズにたどり着けるようなサポートも大切です。

以上を踏まえて、おすすめのVR型展示会を4つご紹介します。

バーチャル展示会XR

バーチャル展示会XRは、スペースラボ株式会社が提供しているプラットフォームです。

大規模なバーチャル空間を、出展企業と参加者がアバターとなって参加し、自由に交流できます。CGクリエイターならではの高いクオリティながら、ローコストで開催できるのも魅力です。

特徴・ハイクオリティなVR空間
・ブースパッケージ提供
・プッシュ型の接客をリアルタイムで可能
機能・資料配布
・動画配信
・Web商談
・チャット
・名刺交換
・アンケート
・行動データ解析
価格要問い合わせ(20社規模だと1,500,000円~)
そのほか・どちらかと言えば、出展企業数100社超の大規模な展示会向け
・アバターを利用しないバーチャル展示会360もある

DX EXhibition VR

DX EXhibition VRは、株式会社アイデアクラウドが提供しているプラットフォームです。

バーチャル展示会VR同様、アバターを利用したタイプです。アバターはレンタルもされているので、事前に用意が難しい企業でも参加できます。

特徴・汎用アバターレンタルサービスの実施
・ブーステンプレート提供
・DM送付や広告配信で集客をサポート
機能・動画配信
・チャット
・チャットボット対応
・名刺交換
・アンケート
・行動データ解析
価格・単独開催費用840,000円~(パッケージ利用時)
・複数社を集めて開催する場合の主催者費用1,000,000円~(パッケージ利用時)
そのほか・単独開催対応
・このほかに、DX EXhibition STANDARDDX EXhibition GRANDなどを提供(これら2種類については詳細後述)

そのまま展示会

そのまま展示会は、SoVeC株式会社が提供しているプラットフォームです。

専用のPCアプリが必要ですが、リアルな展示会と思わせるようなクオリティの高い会場を、ブラウザ上に低コストで再現できます。

特徴・必要な機能が揃ったスタンダードタイプ
・専用PCアプリ「comony」が必要
機能・資料配布
・動画配信
・Web商談
・チャット
・名刺交換
・アンケート
・行動データ解析
価格要問い合わせ
そのほか・出展企業数10数社程度の規模から、100社を超える大規模の展示会まで対応
・単独開催向けのそのまま商談会も提供

オンライン展示会(WITHPROJECTS株式会社)

WITHPROJECTS株式会社が提供しているオンライン展示会プラットフォームです。

マターポートと呼ばれる技術を利用して、製品を360度どの角度からでも見てもらえるような3D空間を構築してくれます。

なお、こちらでは最初にスモールスタート版と呼ばれるパッケージを利用し、半年から1年ほどかけて準備をしつつ本格的にスタートをする、と最初に流れが決められています。

今はそこまで大々的に開催はしないけれど、ゆくゆくは大きくしていきたい、と考えている企業に特におすすめです。

特徴・新規/既存の顧客に対し、効果的なアプローチを実施
・本格スタートまで段階を追うため、失敗しにくい
・外部ツールで顧客管理が可能
機能・資料配布
・動画配信
・Web商談
・チャット
・チャットボット
・アンケート
・行動データ解析
・外部ツールとの連携
価格要問い合わせ
そのほか単独開催

3.中間型オンライン展示会プラットフォーム2選

中間型は、3Dイラストのブースを利用できるタイプを指します。

LP型と同様に高い検索性がありつつ、リアルな展示会ブースを再現しているので、VR型のような臨場感もあるのが特徴です。

完全なバーチャル空間だとハードルが高い、でもテキストが多いと読んでもらえなさそう……という場合に向いているタイプといえるでしょう。

一方で、LP型とVR型、両方のデメリットが少なからずあるので注意が必要です。たとえば、回遊性が確保しづらい、企業の集客力に左右されやすい点があります。

また、ビジュアルに重きが置かれているため、ブースをひと目見ただけでは、多くの情報が得られにくいのも気をつけたい点です。製品やサービスの情報の配置、わかりやすさが重要でしょう。

おすすめの中間型オンライン展示会プラットフォームは、次の2つです。

WEB EXPO Master

WEB EXPO Masterは、株式会社システムズナカシマが提供しているプラットフォームです。

いくつかの3Dブースが用意されていて、企業のイメージに合わせて選択できます。契約期間中であれば、自由に変更することも可能です。

特徴・ブースをいつでも自由に変更できる
・単一画面に製品を複数表示できる
機能・資料配布
・動画配信
・Web商談
・チャットボット対応
・アンケート
・行動データ解析
価格・単独開催費用
月額10,000円(税別)初期費用50,000円(税別)
※1ヶ月無料トライアルキャンペーン受付中
・複数社を集めて開催する場合の主催者費用
要問い合わせ
そのほか・単独開催対応
・出展企業数100社を超える大規模展示会にも対応

meet × meet

meet × meetは、株式会社大伸社が提供しているプラットフォームです。

3Dで表示されたブースが複数画面に表示され、直感的な操作で特定のブースにアクセスしやすくなっています。

各出展ブースの担当者の顔がアイコンとして表示されるのも、ほかのプラットフォームにはない特徴です。

特徴・出展企業の担当者の顔がわかる
・各ブースの来場者数がわかる
機能・資料配布
・動画配信
・Web商談
・おすすめの出展ブース設定
・相談予約機能
・アンケート
・行動データ解析
価格・オンリープラン(単独開催)
基本使用料 500,000円
月額使用料 100,000円/月
・ベーシックプラン(出展企業数10社以下)
基本使用料 1,500,000円
月額使用料 100,000円/月
・ゴールドプラン(出展企業数11以上50未満)
基本使用料 3,000,000円
月額使用料 100,000円/月
・プレミアムプラン(出展企業数51以上100以下)
基本使用料 4,000,000円
月額使用料 100,000円/月
そのほか・単独開催対応
・出展企業数100社を超える大規模展示会にも対応

4.どちらか選べない……そのときに検討したいオンライン展示会プラットフォーム3選

オンライン展示会のプラットフォームの中には、LP型・VR型・中間型、いずれかを自由に選べるものもあります。

どれがいいのかわからない、提供している企業の担当者と相談しながら決めたいと考えている場合は、下記のプラットフォームを検討するのがおすすめです。

DX EXhibition STANDARD

DX EXhibition STANDARDは、株式会社アイデアクラウドが提供しているプラットフォームです。

LP型のWEBブース、VR型の3Dウォークスルーブース・3Dviewブース、中間型の2D/3Dイラストブースが用意されています。

特徴・VRやARなどの技術を提供
・ユニークなオプションあり
機能・デジタルカタログ配布
・動画配信
・VR紹介
・AR紹介
・ビデオチャット
・チャットボット対応
・名刺交換
・アンケート
・行動データ解析
価格・単独開催費用
840,000円~(パッケージ利用時)
・複数社を集めて開催する場合の主催者費用
1,000,000円~(パッケージ利用時)
そのほか・単独開催向け
・複数社を集めて開催する場合は、同様に4種類のブースが選べる
DX EXhibition GRAND

ショウダンデス

ショウダンデスは、XRエンターテインメント有限責任事業組合が提供しているプラットフォームです。

LP型のWEBブース、VR型のウォークスルーブース、中間型の3Dブース・2ブースの4種類があります。

特徴・VRやARなどの技術を提供
・新規/既存の顧客に対し、ベストな広告手法の提案が可能
・集客活動のサポートを実施
機能・デジタルカタログ配布
・動画配信
・VR紹介
・AR紹介
・ビデオチャット
・チャットボット対応
・アンケート
・行動データ解析
価格要問い合わせ
そのほか・単独開催対応
・出展企業数100社を超える大規模展示会にも対応

V-MESSE

V-MESSEは、凸版印刷株式会社が提供しているプラットフォームです。

LP型のサイト型ブース、VR型のフル3DCGブース・イージーオーダー3DCGブース・360°VRブースの4種類が用意されています。

特徴・企画から運営、開催後の営業活動までトータルでサポート
・コミュニケーション機能が充実していて、商談までの手続きがスムーズに行える
機能・資料配布
・動画配信
・Web商談
・チャット
・アンケート
・行動データ解析
価格要問い合わせ
そのほか・単独開催対応
・出展企業数100社を超える大規模展示会にも対応

5.オンライン展示会プラットフォームの問い合わせは株式会社ストラーツへ

オンライン展示会プラットフォームには、いくつかのタイプがあり、それぞれ良し悪しがあります。それらを把握した上で、各社が提供しているプラットフォームを見ていけば、絞り込みがスムーズになるでしょう。

株式会社ストラーツでは、プラットフォーム「Event BASE」の提供だけでなく、集客やイベントの運営支援を行っています。とりわけBtoB企業を集めたオンライン展示会で悩んでいましたら、ぜひお問い合わせください。

また、BtoC企業による展示会でも、実はLP型が適しているケースもあります。LP型の良さをあらためて知りたい、VR型と比較してからプラットフォームを選びたいと考えているときも、ぜひお問い合わせいただければ幸いです。

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