公開日:2026-03-27 更新日:2026-04-12
イベントのフリーランスは成立する?仕事の取り方や単価、向いている人

この記事の監修者:堀江 和敬 株式会社ストラーツ 代表取締役社長
これまでに多数のイベント・展示会を制作。
日本最大級のIT系のオンライン展示会を主催を経験。
展示会では費用対効果を重視し、名刺獲得からの受注を最大化することを大切にしている。
「イベント業のフリーランスって、実際やっていけるの?」
イベントの現場経験やスキルは身についてきて、そろそろ独立を考えている方もいるでしょう。
結論から言うと、イベント業でフリーランスになることは可能です。しかし、収入を安定させるためには、「どのように仕事を獲得し、軌道に乗せていくか」を考えなければなりません。
この記事では、イベントフリーランスの職種や働き方、案件の獲得方法まで網羅的に解説します。
目次
結論|イベントのフリーランスは可能。ただし「案件の取り方」で難易度が変わる
結論、イベント業のフリーランスとして独立することは可能です。しかし、フリーランスが成立するかどうかは、案件を獲得できるかどうかによります。
イベントの進行やクリエイティブ制作など、自分のキャリアを活かせる案件を探し、継続できるかが重要です。
加えて、知り合いからの紹介や派遣会社など、どういったルートで仕事を獲得していくかも重要といえます。
イベントフリーランスの職種

まずは、イベントフリーランスにはどういった職種があるのか見ていきましょう。
(1)運営・進行系
イベントの運営や進行など「現場の中心」を担う仕事です。たとえば、次のような職種があります。
| 職種 | 仕事内容 |
| ディレクター | 現場全体の判断役、進行判断や演出管理、クライアントとの最終調整などを行う |
| 制作進行・舞台監督 | 制作進行・舞台監督:スケジュール管理や手配・進行の管理、当日の全体統括を行う |
| AD(アシスタントディレクター) | タイムキープやスタッフへの伝達など進行サポートを担う |
運営・進行系は、イベント全体を円滑に進めるための「司令塔」の役割です。スケジュールや人員、制作物など多くの要素を同時に管理する必要があり、段取り力と判断力が重要になります。
現場経験を積むほど任される範囲が広がり、単価や責任も上がりやすいのが特徴です。
(2)技術・専門職系
イベント会場の音響や照明など、専門スキルが必要となる仕事です。たとえば次のような職種があります。
| 職種 | 仕事内容 |
| 音響オペレーター | マイクやBGMの管理、音出しタイミング調整などを行う |
| 照明オペレーター | 照明演出、明るさ調整などを行う |
| 映像オペレーター | 映像のスライド送り、映像再生などを行う |
| 配信オペレーター | Zoomや配信機材の操作、スイッチングなどを行う |
技術・専門職系は、音響や照明、映像など専門知識や機材操作の経験が求められる分、単価が比較的高く、継続的な案件につながりやすいのが特徴です。
機材トラブルや進行変更にも対応する必要があり、現場での判断力と正確な作業が重要になります。
(3)クリエイティブ系
イベントの会場やブースで必要となるクリエイティブ(=制作物)を作る仕事です。たとえば、次の職種があげられます。
| 職種 | 仕事内容 |
| デザイナー | ブースのパネルデザイン、壁面グラフィック、サイン制作など |
| 映像制作 | オープニング映像、当日記録映像の制作など |
クリエイティブ系は、ブースや映像など目に見える成果物を制作する仕事なので、デザインや映像制作のスキルを活かせます。
イベントは納期が明確でスケジュールがタイトになりやすいため、短期間で品質を保つ制作力と、関係者との調整力が求められます。
(4)制作・管理系
イベントの現場というより、台本やマニュアルの作成、スケジュールの管理補助、各種打ち合わせなど「裏方」の要素が強い仕事です。
イベントの流れを理解していることが求められ、調整力や事務処理の正確さが重要になります。在宅でできる仕事も多いのが特徴です。
(5)スタッフ系
実際にイベントの中に入り、スタッフとして来場者の対応をする仕事です。代表的な職種は次の通りです。
| 職種 | 仕事内容 |
| 当日のブース運営スタッフ | 来場者の受付や誘導、列整理、配布物対応などを行う |
| クローク・物販スタッフ | 荷物整理やグッズ販売、レジ対応などを行う |
スタッフ系は、来場者と直接接する機会が多く、イベントの印象を左右する重要なポジションといえます。
未経験から始めやすく案件数も多いため、イベントフリーランスの「入口」として選ばれることが多い仕事です。現場の流れや役割を理解することで、次のステップにも進みやすくなります。
イベントフリーランスの案件の取り方

イベントフリーランスを目指すにあたって、「どうやって案件を取れば良いかわからない」という方もいるかと思います。ここでは、案件の取り方を4つ紹介します。
(1)元の取引先・会社から紹介を作る
過去に関わった取引先や制作会社から、案件を紹介してもらう方法です。
現場は「信頼で回る」面が強いため、仕事を誠実にこなせば、次の依頼にもつながりやすくなります。納期を守る、報連相が早い、当日の判断が的確といった積み重ねが大切です。
まずは担当者に「次も空いています」「同規模案件も対応できます」と近況を伝え、対応領域(運営、AD、進行など)を明確にしておきましょう。繁忙期前に連絡しておくと声がかかりやすくなります。
(2)求人・派遣を使う
求人サイトや派遣会社を使って、イベントの仕事を獲得する方法です。
専門領域だけでなく、初心者向けのイベント案件もあるので、実績が浅い時期でも仕事を獲得しやすいです。
募集要項に役割・稼働日数・単価目安が書かれていることが多く、自分の条件に合う案件を選べます。
まずは職種を絞り、プロフィールに「対応できる業務」「経験した現場規模」「扱えるツール」を具体的に記載しましょう。
面談では稼働可能日、移動範囲、得意領域を端的に伝えるとマッチしやすく、継続案件の紹介につながることもあります。
(3)自力で営業する
自力営業は難しそうに見えますが、イベントの制作経験のある人は意外と話を聞いてもらえます。
営業方法は、イベント制作会社の問い合わせフォームに連絡するのが一般的です。他にも配信会社やPR会社などがあげられます。
自力営業のポイントは、、相手にとってのベネフィットを伝えることです。
ポートフォリオ(担当範囲、実績、写真、成果)を添えて、相手に何を与えられるかを提示しましょう。たとえば、「繁忙期のスポット対応が可能です」「進行表・台本作成まで一貫対応できます」などです。
(4)イベント現場でのコミュニティ
現場でのコミュニティも、案件獲得のための重要な入り口です。イベント業界は横のつながりが強く、現場で一緒になったディレクターや制作スタッフ、運営会社の担当者などから次の案件につながることが珍しくありません。
実際に働く姿を見てもらえるため、プロフィールや職務経歴だけでは伝わりにくい対応力や動き方を評価してもらえます。
現場では、名刺交換だけでなく、「得意領域はどこか」「今後どんな案件を探しているのか」を伝えておきましょう。
自分の対応範囲を簡潔に伝えられるようにしておくと、欠員や増員が必要になった際に思い出してもらいやすくなります。
株式会社ストラーツではイベントフリーランスを募集中

当社 株式会社ストラーツでは、イベント制作経験のあるフリーランスを募集しています。気になる方はこちらからご応募ください。
株式会社ストラーツは、イベントのプロデュース事業を展開する会社です。多数のエキスパートが在籍し、リアル・オンラインを問わず、ハイクオリティなイベントの企画・運営を行います。
なお、応募フォーム入力時は「フリーランスや業務委託の募集を見た」とご記載ください。
イベントフリーランスの単価・年収のリアル

イベントフリーランスを目指すにあたって気になるのが「単価」や「年収」です。単価相場から年収目安、単価アップのコツについて解説します。
単価相場は?
イベントフリーランスの単価は、職種やポジション、請け負う仕事の範囲などで大きく変わります。さまざまな要因で単価は変動しますが、一例として単価感をお伝えします。
| カテゴリー | 単価相場(1日8時間の稼働を想定) |
| 単発アルバイト型 ※当日の運営・誘導・受付・AD・司会 | 当日の運営・誘導・受付・AD ・派遣会社経由:15,000円〜25,000円程度 ・企業から直接依頼:20,000円〜28,000円 司会 ・派遣会社経由:25,000円〜40,000円 ・企業から直接依頼:35,000円〜60,000円 ※いずれも交通費込み |
| 単発ディレクター型 ※当日の統括責任者・進行ディレクター・映像/照明/音響ディレクター | 派遣会社経由:25,000円〜35,000円程度 企業から直接依頼:35,000円〜50,000円程度 ※いずれも交通費込み |
| 制作進行型 ※提案〜制作〜運営を束ねる | 受注単価の60%〜80%程度(支払いも引き受ける前提) |
年収の目安は?
イベントフリーランスの年収は、その人が目指す働き方によって大きく変わります。年収200〜300万円の人もいれば、1,000万円以上を稼ぐ人もいます。
たとえば、経験を積むために単価の高くない案件を大量にこなす人もいれば、スキルがあって高単価の仕事をゆるやかに続けている人など、さまざまです。
ただし、イベントは繁忙期と閑散期の差が大きく、毎月同じように稼働できる前提で考えるとズレやすくなります。
交通費や宿泊費の立替、機材や備品、保険、税金・社会保険などで手取りは目減りします。額面だけでなく「手元に残る金額」で設計するのがコツです。
単価アップのコツ
単価を上げる近道は、ただ経験年数を重ねるより「指名される理由」を作ることです。
たとえば制作進行なら、クライアントとの調整や追加見積もりの獲得、トラブル時の判断、関係者への共有の早さが評価ポイントになります。
技術職なら対応機材を明確にし、できる範囲を整理して提示すると単価交渉がしやすくなります。
また「進行+台本」「運営統括+スタッフ手配」など、周辺業務をセット提案できると案件単価が上がりやすいです。実績は写真や担当範囲をまとめ、相手が判断しやすい形に整えましょう。
イベント業界が「やばい」と言われる理由とは?

イベント業界について調べると、「やばい」というクチコミが散見されるでしょう。何をもって「やばい」のか、その理由として次の4つがあげられます。
| ① 納期が絶対で、直前になっての修正も多い ② 現場が長時間で、立ち仕事になりやすい ③ トラブル前提の仕事になりやすい ④ 繁忙期や閑散期の波が激しい |
イベントは開催日が動かせないため、制作物や手配の締切が「絶対」になりやすい上、クライアントの方針変更や会場ルールの追加などで、直前に差し替えが発生することが多いです。「トラブルありき」の仕事といえます。
また、基本的に現場仕事なので体力的な負担が大きく、繁忙期と閑散期のギャップも大きい業界です。
イベントフリーランスとして独立前に準備すべきこと

失敗しないためにも、独立前の事前準備が重要です。イベントフリーランスとして独立する際の準備項目として次のものがあげられます。
(1)関係者に「独立したら仕事をもらえるか」を確認する
まず確認しておきたいのが「独立後に仕事を依頼してくれそうな関係者がいるか」です。
会社員時代に関わったクライアントや協力会社、過去の上司・同僚などに対して、独立の意向を伝えた上で、実際に案件をもらえるか探ってみてください。
フリーランスは独立した瞬間から営業と受注が必要になるため、見込み案件がまったくない状態で始めると、収入が不安定になりやすいです。
正式な発注確約までは取れなくても、「タイミングが合えばお願いしたい」「外注先として検討できる」といった反応が得られるだけでも判断材料として大きいです。
独立前に人脈を棚卸しし、誰に・どのような仕事で声をかけられるかを整理しておきましょう。
(2)ポートフォリオを作る
イベント業界は職種が多く「何ができるか」が伝わりにくいので、独立前にポートフォリオを用意しておきましょう。
ポートフォリオとは、自分のスキルや実績をまとめた資料のようなものです。次のような項目を入れます。
| 項目 | 内容 |
| 肩書き・対象職種 | ディレクター、AD、運営統括など |
| できること(業務範囲) | 進行表作成、スタッフ管理、会場折衝、配信進行、トラブル対応など |
| 実績一覧 | ・イベント種別:展示会やカンファレンスなど・イベント規模:動員人数やスタッフ数など・担当範囲(自分がやったことだけ) |
| 強み | 報連相が早い、変更に強い、段取りが得意など |
| 稼働条件 | 対応エリア、稼働可能日、単価の目安など |
ポートフォリオはPDF1〜2枚でまとめるのがおすすめです。テキストだけでなく、画像や写真を入れると相手も読みやすくなります。
イベントフリーランスに向いている人は?

イベントフリーランスに向いている人の特徴は次のとおりです。
| ・イベント運営のスキルがある人 ・自分で仕事を取る動きができる人 ・1人で責任を持って仕事を進められる人 |
報連相が早く、確認を面倒がらない人も評価されやすいです。イベントは関係者が多く、情報がズレるとトラブルにつながるため、細かな確認までしっかりできるなど、責任をもって仕事を遂行できる人が重宝されます。
まとめ:イベントフリーランスはスキルがあれば重宝される
イベント業界でもフリーランスは十分に成立します。しかし、成功するためには、「どのように案件を獲得し、継続につなげるか」が重要です。
イベント制作の経験がある人は重宝されやすいため、ポートフォリオを作りつつ、自力営業してみるのも1つです。
イベント会社を辞めて独立する場合は、関係者に「独立したら仕事をもらえるか」を確認してみてください。行き当たりばったりではなく、仕事をもらえるルートを確保し、ある程度の収入を見込んでから独立するのが安心です。
株式会社ストラーツではイベントフリーランスを募集中

当社 株式会社ストラーツでは、イベントフリーランスを募集しています。イベント制作経験のある方を積極的に採用しているので、気になる方はこちらからご応募ください。
株式会社ストラーツは、イベントのプロデュース事業を展開する会社です。多数のエキスパートが在籍し、リアル・オンラインを問わず、ハイクオリティなイベントの企画・運営を行います。
なお、応募フォーム入力時は「フリーランスや業務委託の募集を見た」とご記載ください。

この記事の監修者:堀江 和敬 株式会社ストラーツ 代表取締役社長
これまでに多数のイベント・展示会を制作。
日本最大級のIT系のオンライン展示会を主催を経験。
展示会では費用対効果を重視し、名刺獲得からの受注を最大化することを大切にしている。