公開日:2025-12-30 更新日:2025-12-30

展示会ポスターのデザイン例5選!作り方のコツやテンプレートも紹介

展示会ポスターは、来場者に「立ち止まってもらえるか」を決める重要なツールです。デザインを作り込むことで、来場者に「信頼感」や「上品さ」などを訴求できます。

「展示会の予定が決まっているが、ポスターの方向性やデザインが決まっていない」と悩んでいる企業に向けて、本記事では、展示会ポスターのデザイン事例を紹介。ポスターの作り方のコツや注意点、無料で使えるテンプレートも紹介しているので、ぜひご参考ください。

目次

展示会ポスターのデザイン事例

それでは早速、展示会ポスターのデザイン事例を紹介します。

(1)食品包装を自動化する製品のポスター

引用:展示会ポスターのデザイン例【わかりやすい導入事例で伝わるポスター】| 語るパンフレット

このポスターは、有限会社三邦コーポレーションが実際に展示した、食品包装の自動化を提案する販促ポスターです。来場者に「どんな商品なのか」のイメージを掴んでもらうために、メインコピー「食品の個包装を自動化」を大きく配置。「食品の個包装」と「自動化」のワードを黄色と白に分けているので、キャッチコピーがすぐに目に飛び込んできます。

背景には淡いグリーンのグラデーションを用い、清潔感と食品業界らしい安心感を演出。中央には「自動包装機械 コパックン」の製品写真を丸く切り抜きで掲載し、実機の存在感を高めています。

ポスターの下部では導入事例をビフォーアフターで紹介し、岡山・秋田・愛知の3社がどのように作業効率を改善したかを具体的に可視化。テキストの量を最小限に抑えつつ、ビジュアル中心にすることで、成果を直感的に理解できます。

「1日20時間→効率化」「4000個を4〜5時間で包装」などの数値を入れることで説得力アップにも寄与。信頼性とわかりやすさを両立した、導入メリットが一目で伝わるポスターといえます。

(2)企業向けDX推進サービスの紹介ポスター

引用:展示会出展用ポスター制作事例|DX企業 | アイムアンドカンパニー株式会社

このポスターは、株式会社ジェイ・アイ・エムが展示した、企業のDX推進に関するBtoB向けポスターです。メインコピー「企業のDX推進はデータづくりからはじまる。」が大きく配置され、ターゲットである経営層・情報システム担当者に強く訴えかけます。

ブルーグラデーションの背景をメインに、都市のシルエットを投影し、「信頼」や「誠実」をイメージづけています。キャッチコピーでは、同社の主要事業である「DX推進」「データ活用」を全面に押し出し、視線の流れが自然に下へ誘導されるような構成に。下段には5つの実行ステップをアイコン付きで整理し、抽象的なDX概念を行動レベルで具体化しています。

情報量を抑えながらも企業姿勢をスマートに伝える構成にすることで、「難しそうなDXを、最初の一歩から支援します」というメッセージを訴求しているのが特徴です。

(3)大サイズの写真を活用した企業紹介ポスター

引用:ポスター制作事例 – レース製造会社の堅実さが伝わる展示会ポスターデザイン | ASOBOAD

このポスターは、 トレーションレース(手編みのように作る最美なレース)を製造する「株式会社大定(だいさだ)」の企業紹介ポスターです。BtoB展示会を想定し、「信頼感」「自社一貫体制」「日本製品質」をわかりやすく伝える構成になっています。

上部には本社外観の大きな写真を配置し、会社の規模感と清潔な印象を訴求。中央には工場の生産ラインや機械の様子を並列で見せることで、自社工場を持つメーカーであることを強調しています。

下段にはレース製品・見本帳・糸やボタンなどの素材写真を並べ、製品の多様性とクラフト性を視覚的にアピール。背景は淡いベージュとレース柄を組み合わせ、繊細さと上品さを演出しています。

説明文では、ワンストップでの生産体制や小ロット対応、オリジナル柄の提案力など強みを簡潔にまとめ、職人技とスピード対応の両立を印象づけてるのが特徴です。ものづくり企業の信頼性を伝える落ち着いたトーンで構成された、実績重視型の展示会ポスター事例といえます。

(4)医療分野向けシステムの機能紹介ポスター

引用:ポスター制作事例 – 医療・医薬業界向けITサービス企業の展示会ポスターデザイン | ASOBOAD

このポスターは、イートライアル株式会社が提供する「医療・臨床試験分野(CRO業界)向けの業務支援システム」の紹介ポスターです。

上部にはシステム名を大きく表示し、その脇に「IT-CROだからこそ提案できる」を添えることで、専門性と差別化を同時に伝えています。中央から下部にかけては、3つのサービスを分割で表示。それぞれにイラストとチェックリストを併用するなど、数秒で「何のシステムか」が分かる内容になっています。

価格帯(60万円〜)や最低契約期間(1ヶ月〜)を明示することで、来場者に「これくらいの価格で、しかも縛りがないんだ」と安心感を与えています。BtoB業界では、価格や契約の縛りが非公開(見積もりをしないとわからない)とされがちです。来場者に安心感を与える意味でも効果的といえるでしょう。


全体として、医療CROの専門性を感じさせつつ、機能・導入効果をシンプルに伝える構成力の高い展示会ポスターです。

(5)マーケティング支援サービスの機能紹介ポスター

引用:ポスター制作事例 – マーケティングサービスの展示会ポスターデザイン | ASOBOAD

このポスターは、SCSKサービスウェア株式会社が提供する「SMPの活用支援サービス」を説明した展示会ポスターです。主にマーケティングオートメーション(MA)や営業支援(SFA)ツールの導入を検討している法人担当者をターゲットに設計されています。

中心に「SMP(Shanon Marketing Platform)」のロゴを配置し、その周囲を六角形レイアウトで囲むデザインが特徴です。サービス内容を六角形で表示することで、SMPを中核に導入、運用、分析など一気通貫でのサポートに対応していることを瞬時に伝えられます。

配色はブルーとグレーを基調に、オレンジをアクセントカラーとして使用。ブルーで「信頼性」や「安定性」を、オレンジで「行動」や「成長」をイメージづけています。BtoBマーケティング領域にふさわしいカラーの組み合わせといえます。

また、テキスト量を最小限に抑え、図解中心に展開しているのも特徴です。全体的に情報が整理されていて、見やすく、そして信頼感も与えられるデザインといえます。

展示会ポスター作成におけるデザインのコツ

(1)何のため、誰のためのポスターなのか明確にする

まずは、何のため、誰のためのポスターなのか明確に定める必要があります。いわば「目的」と「ターゲット」の設定です。ポスターはデザインで目を引くだけでなく、「どんな人に、どんな行動をしてほしいのか」を明確にすることで初めて効果を発揮します。

「目的」を言語化する

まず、「このポスターで何を伝えたいのか」を一文で表せるようにしましょう。

展示会ポスターには、主に以下のような目的があります。

目的タイプデザインの大まかな方向性
新製品・新サービスの紹介新しい製品を世の中に広めたい写真を大きく、キャッチコピーで「新しさ」や「技術革新」を訴求する
企業ブランディング信頼感・技術力・世界観を伝えたい自社イメージカラーなどのトーンを統一し、ロゴや理念を中心に構成する
商談・資料請求の誘導来場者にQRコードからアクセスしてほしいポスターの中で「行動導線」をつくり、来場者の目線を下部へ誘導する

目的を整理することで、「何を載せないか」も見えてきます。展示会では通路を歩く来場者がわずか3〜5秒で判断するといわれるため、1枚にすべてを詰め込むのではなく、目的に沿った1メッセージに絞ることが重要です。

「ターゲット」を具体化する

続いて、「ポスターを見る相手(=来場者)」を想定します。BtoBとBtoCでは興味のポイントも表現方法も異なるので、次のポイントを意識してみてください。

BtoBの場合
来場者の「立場」や「業務課題」を具体化することが重要。たとえば、経営者なのか現場責任者なのかによって、関心は売上改善・コスト削減・業務効率化などに分かれる。そのため、ポスターでは抽象的な魅力よりも「◯◯を△%削減」「導入実績◯社」といった合理性や成果を端的に伝える表現が有効。
BtoCの場合
来場者自身が利用者となるケースが多いため、感情や直感に訴えることがポイント。年齢層やライフスタイルを想定し、「便利そう」「楽しそう」「自分に合いそう」と一瞬で感じてもらえるビジュアルや言葉選びを意識すると、足を止めてもらいやすくなる。

(2)適切なフォントとカラーを選ぶ

魅力的なポスターを作りたい。つまり「1枚の紙で、いかにして商品の魅力を訴求できるか」と言い換えられます。限られたスペースの中で魅力を伝えるために、もっとも大切な要素は「フォント」と「カラー」です。

「フォント」の考え方

見落とされがちな「フォント」ですが、実は来場者の興味を引きつけるためにとても重要です。フォントの選び方」です。フォントには「感情」があり、選択次第で印象がガラっと変わります。

フォントの種類印象適している業界
明朝体知的・信頼・落ち着き医療・士業・大学・BtoB系
ゴシック体力強い・わかりやすい製造・IT・スタートアップ系
丸ゴシック体親しみ・柔らかさサービス・飲食・教育系
手書き風個性・温かみクラフト・地域ブランド系

たとえば、医療機器メーカーなら「ヒラギノ明朝」など端正(たんせい)なフォントで信頼感を演出し、ゲーム開発会社なら「源ノ角ゴシック Bold」で、太く視認性の高いタイトルを置くとよいでしょう。

フォントは種類だけでなく「サイズ」にも注意が必要です。展示会場では視認距離が2〜3mになることもあるため、メインコピーは100pt以上、小見出しは40〜60pt前後を目安に設計すると、遠くからでも読みやすくなります。

「カラー」の考え方

興味を引くポスターを作るためには、「カラーの組み合わせ」も重要です。「色」は人の感情に直接影響を与える要素であり、どの色を使うかで、見た人に与える心理的イメージが変わります。業界別によく使われる色とその心理的イメージは次のとおりです。

カラー系統印象・効果適している業界
ブルー系信頼・誠実・冷静IT、医療、機械、金融
レッド系情熱・勢い・注目販促、スタートアップ、飲料
グリーン系自然・安心・健康農業、環境、食品
オレンジ系元気・親近感・温かみサービス、観光、教育
ブラック・ゴールド高級感・重厚感ブランド、製造高級機器

これらの心理的イメージを押さえた上で、ベースカラー(70%)・メインカラー(20%)・アクセントカラー(10%)を意識した配色を考えましょう。ベースカラーは自社のブランドカラーを選択するケースが多いです。バランスよく配色することで、スッキリとまとまったポスターに仕上がります。

(3)情報を詰め込みすぎず、余白を残す

展示会ポスターのよくある失敗例として、「情報の詰め込みすぎ」があります。製品説明、会社概要、受賞歴などを全部載せると、来場者に「文字が多すぎて読む気がなくなる」と思われてしまいます。

理想は、1枚につき1テーマです。たとえば「新製品の特長を伝えるポスター」と「企業理念を伝えるポスター」は分けて制作し、ブース内の別の場所に置いたり、2つ並べたりするのが効果的です。

また、高級感や読みやすさを作るためには 「余白」も大切なポイントとなります。例として、Appleや無印良品の広告が洗練されて見えるのは、文字の少なさではなく「余白の使い方」が計算されているからです。展示会でも同じで、来場者が一瞬で理解できる空間を作ることが信頼感につながります。

(4)来場者の行動につながるキャッチコピーを作る

展示会ポスターのコピーは「目を止める」だけでなく、「行動を促す」役割をもちます。良いキャッチコピーのポイントは次の3つです。

1. 課題を明示する:「人手不足に悩む企業へ」
2. ベネフィットを提示する:「作業時間を半分に短縮」
3. アクションを誘導する:「デモ体験はこちら→」

たとえば、農業機械メーカーの展示会なら、「収穫時間を40%短縮する新技術」など、数字を入れるだけで一気に説得力が増します。また、「触って体験できます」「導入事例を紹介中」などの一言を加えると、来場者の行動率が上がります。

展示会ポスターの作り方

(1)企画

展示会ポスター制作の最初のステップは「企画」です。ここを曖昧にしたままデザインに入ると、仕上がりがどれだけ美しくても、何を伝えたいのか分からないポスターになってしまいます。

そのため企画フェーズでは、「誰に見せたいのか」「何を伝えたいのか」を決めることが重要です。

ターゲットを決める

ポスター作成では「すべての人に伝える」のでなく、「特定の誰か」の興味を確実に引きつけることが大切です。そのため、最初にターゲットを設定する必要があります。

ポイント①属性だけでなく「課題」まで掘り下げる

ターゲットは「性別・年齢・職種」などの属性で分けるだけでは不十分です。展示会という限られた場では、「来場者がどんな課題や期待を抱いているか」という心理状態まで想定して設計する必要があります。

BtoBの場合(例)
・購買担当者:「コストを下げたい」「信頼できる取引先を探している」
・技術者:「他社より優れた技術情報を知りたい」
・経営層:「自社の成長に寄与する新しいソリューションを探している」
BtoCの場合(例)
・ファミリー層:「楽しい体験をしたい」「SNSに映える写真を撮りたい」
・個人客:「手軽で便利」「今より生活を良くする商品を探している」

このように、「展示会で何を得たい人なのか」まで考えると、ポスターに盛り込む要素(メッセージ・色・写真)が明確になります。

ポイント②来場者が「立ち止まる理由」を考える

展示会場では、1人あたりが1ブースにかける滞在時間は平均わずか10〜20秒といわれます。その短時間で「おっ」と思わせるためには、来場者が立ち止まる理由を、企画フェーズから考えておくことが重要です。来場者が「立ち止まる理由」の例をいくつかあげます。

来場者の心理来場者が「立ち止まる理由」を作るための考え方ポスターで意識すべきポイント
何かしらの課題を抱えている商品サービス導入による「数字」「効果」を強調する「導入で作業時間−30%」といった定量的な表現を入れる
業界の動向やトレンドを知りたい自社の「新しい技術」や「未来志向」について伝える「2027年(未来)の新規格に準拠」「IoT対応」などトレンドを訴求する
楽しみや体験を求めている(主にBtoC)「写真」で来場者に追体験してもらう→楽しそう、行ってみたいと思ってもらう旅行業界の場合、・自然光を感じる写真・被写体を1つに絞った写真など「視覚」で共感させる
ポイント③「理想の1人」を設定する

展示会ポスターは不特定多数の目に触れますが、制作時点では「理想的な1人=ペルソナ」を設定するのが効果的です。

BtoC「食品系」の場合

ペルソナ例
・30代女性
・共働き
・小学生の子どもが2人いる
・平日は料理に時間をかけられない

→「時短」「安心」「美味しさ」を重視するコピーにする
BtoB「製造業」の場合

ペルソナ例
・中堅製造企業の購買担当者
・コストと納期にシビア
・新規取引に慎重になりがち

→ 「実績」「導入事例」「サポート体制」を前面に出る

ポスター上で「この人の目線で読んだとき、興味をもてるか?」を常に確認しながら設計すると、メッセージのブレが少なく済みます。

コンセプトを設計する

ターゲットが定まったら、「ポスターのコンセプト」を設計しましょう。コンセプト作りのポイントは次のとおりです。

「目的」「メッセージ」「感情」の3軸で考える

コンセプトを考えるときは、以下の3つの軸を掛け合わせると明確になります。

内容
目的ポスターの役割新製品の告知、ブランド認知、体験誘導など
メッセージ伝えたいこと「この製品によって〇〇を解決できます」などのメッセージを訴求
感情見た人にどう感じてほしいか驚いてほしい安心してほしい信頼感をもってほしいワクワクしてほしい

この3つが一貫していれば、デザインもコピーもブレにくくなります。逆に、「おしゃれだけど何が言いたいのか分からない」というポスターは、この軸が欠けているケースが多いです。

コンセプト設定の例
目的は「新商品の発表」にする。自社の新技術を紹介することで、来場者に「ワクワク感」と「ポジティブな未来」を描いてほしい。そのため、コンセプト「未来を変える。次世代モデル」にする。
短い言葉で「指針」を決めておく

コンセプトは、一文で言い切れるくらいシンプルに言語化しておくのがおすすめです。これは制作メンバー間で方向性を共有しやすくするためでもあります。

短い指針の例
・5秒で「信頼できる企業」だと伝わるデザインにしたい
・立ち止まった人が「体験したくなる」ポスターにしたい
・ブランドの「高級感」を感じるビジュアルにしたい

このような「短い指針」があると、デザインやキャッチコピーなど、あらゆる要素の判断基準になります。

(2)デザイン

ターゲットとコンセプトが決まったら、デザインの作成に進みます。ラフ案で全体の雰囲気を固めた上で、本格的なデザインの作成に進むのが大まかな流れです。

ラフ案で方向性を固める

本格デザインに入る前に「ラフ案」を作成します。紙に手書きでも構いません。「ロゴは上」「メインコピーは中央」「製品写真は右下」といった構成を描き、関係者で方向性を共有します。

展示会のポスターにおいては、Z型またはF型レイアウトが定番です。

Z型は「左上→右上→左下→右下」と視線を誘導するレイアウトで、1枚の中でストーリーを作りやすい特徴があります。F型は上部に強いコピーを置き、下に詳細情報を展開する形式です。情報量が多いポスターに適しています。

実デザイン作成とサイズ選定に進む

ラフ案が固まったら、Adobe IllustratorやCanvaなどで「実デザイン」の制作に進みましょう。ラフ案をもとに、細かい部分を埋めていくイメージです。

この場面で、ポスターのサイズも決めておきましょう。

サイズmm(縦×横)
A2420×594
A1594×841
A0841×1189
B1728×1030

ブースの規模とポスターサイズは関係なく、「ブースが1小間だから小さいサイズが良い」とも言い切れません。

ポスターサイズの考え方の例
・壁面のスペースと展示数のバランスを加味して適切なサイズにする
・1商品に対して1ポスターを割り当てて、3〜4枚のA2サイズで構成する
・ポスター自体を大きく見せたいのでA0サイズにする

ポスターは、中央が床から約140〜150cmに設置すると、自然と視界に入ります。また、印刷前に3mほど離れて見ても読めるかを確認しておくと安心です。

(3)印刷

デザインとサイズが固まったら、ポスターの「印刷」に進みましょう。印刷フェーズで意識したいのは「素材と加工方法」「印刷会社とのやり取り」です。

用紙と加工方法を決める

展示会ポスターは、印刷素材で印象が大きく変わります。

用紙の代表例
・光沢紙(コート紙):発色がよく、写真が映える。商品訴求やビジュアル重視に◎
・マット紙:反射が少なく、落ち着いた印象。BtoB展示や技術系に◎
・ユポ紙:耐水・耐久性があり、屋外や長期展示に◎

高級感を出したいときはマットラミネート加工、耐久性を高めたいときはグロスラミネートがおすすめです。

印刷会社に「入稿」する際のポイント

デザインが完成したら、印刷会社にデータを「入稿」します。その際のポイントは次のとおりです。

入稿のポイント
・印刷会社には「アウトライン化されたillustratorのデータ」で入稿する
・画像の解像度は原寸で200〜300dpiが目安
・CMYK設定を忘れると色味が大きく変わるので注意が必要

展示会当日の搬入まで含めて考えると、納期は展示会の1〜2週間前には仕上げておくと安心です。

(4)設置

印刷の段取りを終えたら、最後に「設置」のフェーズに移りましょう。設置フェーズでは「高さ」「角度」「照明」などを調整します。ポスターを設置してみて「違和感」があった場合、次の項目をチェックしてみてください。

チェック項目基準確認ポイント
高さ中央が床から約140〜150cm立ち止まったときに自然に視線が合う高さ
角度垂直または5〜10度後傾反射防止・遠目からの視認性アップ
照明スポットライトを45°角で照射写真が暗くないか、白飛びしていないか
距離感3〜5m離れて確認タイトル・写真・QRコードが読めるか
統一感複数枚の高さ・中心を揃えるバラつきがあると全体が雑に見える

そして最終チェックとして、3m・5m・10mの距離から全体を見渡し、「足を止めて見たくなる1枚」になっているかを確認しましょう。設置は単なる作業ではなく、空間演出としての最後の仕上げです。展示会全体の完成度を大きく左右するので、入念にチェックしましょう。

展示会ポスターを作る際の注意点

(1)著作権に抵触しないようにする

ポスターで使用する写真やイラスト、フォントなどの素材は、基本的に著作権の対象です。ネットで見つけた画像やフリー素材サイトからの引用など、安易な使用は避けましょう。

著作権が絡むもの注意点対応策
写真・画像商用利用が「不可」の素材の使用、出典不明の引用有料素材サイト(PIXTA、Adobe Stockなど)を利用し、利用規約を確認する
フォント無断での商用利用、埋め込みが禁止されているフォントの利用「商用利用可」「PDF埋め込み可」のフォントを選ぶ
ロゴ・製品画像他社ブランド・製品を無断掲載企業承諾を得た上で使用するか、比較表現は避ける
イラスト・図表他サイトのグラフや図の転載自社で描き直す・引用元を明記する

とくに展示会では、他社が見ている前で展示されるため、法的トラブルになればブランド信頼を大きく損ないます。制作段階で「使用許可を取った素材か」をチェックリスト化しておくのが安全です。

(2)健康や環境企業は「誇大広告」にも要注意

健康や医療・環境に関する商材を扱う場合、誤解を与える表現(=誇大広告)が問題になるケースがあります。景品表示法や薬機法(旧薬事法)などでは、根拠のない効能・効果を示す表現が禁止されているため細心の注意が必要です。

NG例理由改善例
「絶対に痩せる」科学的根拠がない上に、誤認を誘発する「多くの利用者が体型改善を実感(※自社アンケート)」
「世界一安全」比較対象が明確でなく、世界一である証拠がない「国内基準を上回る安全管理体制を採用」
「環境に優しい」何をもって環境に優しいのか基準が不明であり抽象的「CO₂排出量を30%削減(自社比)」
「病気が治る」医療行為とみなされる「体調管理をサポートする食品」などに言い換える

展示会では、「多くの人を呼び込みたい」「その場で商談や契約につなげたい」といった思いから、表現が過剰になりがちです。改めて、ポスターの内容が誇大広告になっていないか客観的に確認しましょう。

根拠データや実績がある場合は、グラフや数字で具体的に示すことで、信頼性を保ちながら訴求力も高められます。

(3)パンフレットやパネルと一貫性をもたせる

展示会ブースでは、ポスターを含めて、ブース全体の世界観に一貫性をもたせることが重要です。来場者は、ポスターやパネルで興味をもつ→パンフレットを手に取る→担当者からの説明を聞く、の順で情報を得ます。すべての媒体が導線となるので、トーンやメッセージを統一させることが大切です。

要素一貫性のポイント具体例
カラーブランドカラーを統一するパンフレットやパネル、スタッフのユニフォームを同系色にする
キャッチコピーメインコピーを共通化するすべての媒体で同じキャッチコピーを使用する
フォント同じ書体・太さにする見出しはゴシック体、本文は明朝体など、フォントの使い方を統一する
構成情報の階層を合わせるポスター=概要、パンフレット=詳細、の役割分担を明確にする

また、展示会後のオンライン資料請求やSNS投稿でも、同じビジュアルトーンを使うことで記憶の定着につながります。デザインの統一を「単なる見た目合わせ」としてでなく、ブランド認知を強化する戦略設計の一部と捉えましょう。

展示会ポスターは「テンプレート」を活用するのもおすすめ

展示会ポスターは、Adobe IllustratorやCanvaなどを使って自前で作るイメージが強いでしょう。社内のデザイナーが制作する、あるいは外部のデザイナーに委託する方法があります。

ただ、社内にプロのデザイナーがいない、予算に限りがあって外注の検討が難しいなどの場合は、「テンプレート」を活用するのもおすすめです。あらかじめ用意されたフォーマットに従って、テキストや画像を当てはめるだけで、見やすいポスターを作成できます。

たとえば、Microsoft(マイクロソフト)では、PowerPoint向けのポスターテンプレートが無料公開されています。デザインソフトのCanvaでも無料のテンプレートが用意されているので、ぜひご覧ください。

【関連】Microsoftが提供するポスターのテンプレート
【関連】Canvaが提供するポスターのテンプレート

【まとめ】行動喚起につながるポスターを作って、展示会ブースを成功させよう

本記事では、展示会ポスターのデザインについて、以下のポイントを中心にお伝えしました。

・展示会ポスターは「誰に」「何を」「どう感じてもらうか」を設計するところから始まる
・情報を詰め込むのではなく、伝えるべき本質を一枚に凝縮する
・フォントや色は、見た人の感情をデザインする重要なポイント
・ポスター単体ではなく、「ブース全体の世界観をつくる要素」と捉えて作成する

なお、ポスターをはじめ、展示会ブースの企画から施工まで一貫してプロに依頼したい方は、「結果にコミット」する提案力に定評のある株式会社ストラーツがおすすめです。

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