公開日:2025-10-24 更新日:2026-03-31

展示会ブースで使いたい照明5選!配置のコツや選び方を解説

堀江 和敬

この記事の監修者:堀江 和敬 株式会社ストラーツ 代表取締役社長

これまでに多数のイベント・展示会を制作。
日本最大級のIT系のオンライン展示会を主催を経験。
展示会では費用対効果を重視し、名刺獲得からの受注を最大化することを大切にしている。

展示会では、ブースのデザインや配布物、動線設計など力を入れるべきポイントは多いです。しかし、見落とされがちな要素が一つあります。それが「照明」です。

本記事では、展示会ブースにおける照明の考え方について徹底解説します。照明の種類や役割、失敗しない選び方、配置のコツ、よくある失敗まで、多角的に「展示会照明」を掘り下げます。

照明のレイアウトを含めて、展示会で自社の製品やサービスを効果的に伝えたいなら株式会社ストラーツがおすすめです。

商材の特徴を整理し、来場者に伝わる見せ方やメッセージ設計からブースデザイン・施工、制作物準備、当日運営まで対応。展示会で伝わる展示設計を通じて、出展効果を高めるブースづくりを支援します。

株式会社ストラーツ

1. 展示会ブースで使いたい照明5選

展示会ブースの照明計画を立てる上で、まず知っておくべきは、どのような種類の照明があり、それぞれどういった特徴があるか、です。まずは、展示会ブースで使われる5種類の照明を紹介します。

(1)ダウンライト

展示会ブースで使われる照明5選 | ダウンライト

引用:KANO空間設計

天井から下向きに光を落とす照明です。ブース全体を広く照らしやすく、まず空間全体の明るさを確保したいときに使われます。

光が上から自然に落ちるため、来場者にとって見やすく、基本照明として取り入れやすいのが特徴です。商品や看板を強く目立たせるというよりは、全体を整えて見せる役割がメインになります。

(2)パネルライト

展示会ブースで使われる照明5選 | パネルライト

「面」で発光するパネル型の照明で、光が広がりやすく、やわらかく均一に照らせるのが特徴です。ブース全体を明るくしたい場合や、壁面・展示台まわりをムラなく見せたい場合に向いています。

スポットライトのように一点を強調する照明ではありませんが、空間をすっきり見せやすく、清潔感のある印象をつくりやすい照明です。

(3)LEDスポットライト

展示会ブースで使われる照明5選 | LEDスポットライト

引用:誠合電業

特定の場所をピンポイントで照らす照明です。光を一点に集めやすく、商品や看板、展示物を強調したいときに使います。天井やフレームに取り付けることが多く、展示会では主役を目立たせる用途向きです。

他にも「アーム型」や「クリップ型」があります。

アーム型
引用:誠合電業
クリップ型
引用:誠合電業

(4)LEDテープライト

展示会ブースで使われる照明5選 | LEDテープライト

細長いテープ状の照明で、棚の下、什器の縁、壁面の端などに沿って設置します。光源そのものを目立たせるというより、ライン状の光で輪郭をきれいに見せる照明です。

ブースに立体感や抜け感を出しやすく、シンプルな造作でも洗練された印象をつくりやすい照明といえます。

「色つきの光」を出せるLEDテープライトもあり、ブランドカラーに合わせた演出や、世界観づくりが可能です。

(5)ムービングライト

展示会ブースで使われる照明5選 | ムービングライト

光の向きや動きを変えられる演出用の照明です。照射位置を動かしたり、光の広がり方を変えたりできるため、ブース内に動きやライブ感を加えやすいのが特徴です。

視線を引く力はありますが、常設照明というより演出照明の性格が強いので、注目を集める目的で使われます。

ただし、ムービングライトは会場規定によって使えないケースもあるので注意が必要です。検討している方は、必ず運営側に確認しておきましょう。

(6)内照式パネル

展示会ブースで使われる照明5選 | 内照式パネル

引用:展示会ブース装飾.COM

パネルの内部に光源を入れ、面全体を発光させる照明です。グラフィックやロゴ、テキストを明るく均一に見せやすく、遠くからでも視認されやすい特徴があります。

文字やビジュアルをはっきり見せたい場面に向いており、壁面サインそのものを演出要素として使いたいときに適しています。

2. 展示会ブース照明の役割

展示会ブース照明の役割

展示会ブース照明の役割は4つあります。それぞれ詳しく解説します。

(1)遠くからブースを目立たせる

照明には、サイン看板やロゴを遠くからでも認識しやすくし、来場者の視線を自社ブースへ向ける役割があります。そもそも展示会場では多くのブースが並ぶため、まず気づいてもらわなければなりません。

照明を使って周囲より少し明るく見せたり、見せたい位置に光を集めたりすると、「何のブースか」がひと目で伝わりやすくなります。入口付近で埋もれず、まず足を止めてもらうためにも重要です。

(2)商品やパネルを見やすくする

照明は、製品や説明パネルの内容を見やすくし、伝えたい情報を正しく届けるためにも必要です。暗すぎると細部が見えにくくなり、逆に光が強すぎると反射やまぶしさで見づらくなります。

展示物の素材や形状に合った光を選ぶことで、色味や立体感、質感まで伝わりやすくなります。来場者が商品を理解しやすい環境をつくることが、そのまま説明のしやすさや商談のしやすさにもつながります。

(3)ブランドイメージを印象づける

ブース全体の雰囲気を整え、ブランドの世界観を印象づけるのも、照明の大きな役割です。たとえば、白っぽい光で先進性や清潔感を出したり、暖かみのある光でやわらかさや安心感を演出したりといった活用ができます。

色や明るさ、当て方に一貫性を持たせると空間全体にまとまりが生まれ、来場者にも企業のイメージが伝わりやすくなります。照明は単に明るくするためのものではなく、ブランドを空間で表現する手段のひとつです。 

(4)ブースに入りやすい雰囲気をつくる

照明は、来場者が「ブースに入りやすい」と感じる空気づくりのためにも重要です。暗すぎるブースは中の様子が見えにくく、入りにくい印象を与えやすくなります。

一方で、適度な明るさがあり、光の質感がやわらかい空間は、安心感や居心地のよさを感じやすいです。

展示会は情報のインプット量が多いため、見やすく疲れにくい環境を整えることで、滞在時間や会話のしやすさにもつながります。 

3. 展示会ブース照明の選び方

展示会ブース照明の選び方

展示会ブブースの照明を選ぶときのポイントは4つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

(1)何を目立たせたいかで決める

照明は、まず「どこを主役にするか」を決めてから選ぶのが基本です。ブース全体を見やすくしたいのか、商品を目立たせたいのか、看板や装飾で印象を残したいのかによって、適した照明は変わります。

主役が曖昧なまま照明を入れると、全体が明るいだけで印象がぼやけてしまいます。伝わるブースをつくるためには、「見せたい対象」に合わせて照明の役割を分けることが重要です。伝わりやすいブースになります。

▼照明の使い分けイメージ

・ブース全体を明るく見せたい場合:ダウンライト、パネルライト
・商品や模型を強調したい場合:LEDスポットライト、アームライト
・ロゴや壁面装飾を印象づけたい場合:内照式パネル、LEDテープライト

(2)商材に合う色温度を選ぶ

照明の種類だけでなく、色温度(いろおんど)も重要です。色温度とは、いわば「光の温もりや冷たさ」を図る指標のことで、K(ケルビン)で考えます。

▼照明の「色温度(ケルビン)」のイメージ

照明の「色温度(ケルビン)」のイメージ

引用:色温度(ケルビン)とは? 照明での効果的な使い方も大公

▼色温度(ケルビン)の目安

色温度特徴適した用途
昼光色(約6500K)青みがかった白色。太陽光に近く、文字や細かい部分がくっきり見える。シャープで清潔感、先進性を表現したい場合におすすめ。
昼白色(約5000K)太陽光に最も近い自然な白色。活動的で、様々な用途に使いやすい万能な色。ブース全体を明るく見せるのに適している。
温白色(約3500K)ややオレンジがかった白色。落ち着きがあり、温かみのある印象を与える。スポットライトなどで、特定のエリアを優しく照らすのに向いている。
電球色(約2700K~3000K)夕日のようなオレンジ色。リラックス感、高級感、温かみを演出する。高級商材や、リラックスできる商談スペースなどに最適。

色温度によって、商材の見え方やブース全体の印象は大きく変わります。

白っぽい光はシャープで清潔感があり、機械や金属製品と相性を取りやすい一方、暖かみのある光は木製品や雑貨、食品などをやわらかく見せやすくなります。

また、演出性を持たせたい場合は、色付きの光を部分的に使う方法もあります。商材の素材感や雰囲気に合う光を選ぶことが重要です。

(3)ブースサイズと高さで決める

ブースの広さや高さによって、使うべき照明は変わります。たとえば小さいブースでは、器具が大きすぎたり光が強すぎたりすると圧迫感が出やすいです。

反対に、広いブースでは全体照明だけでは印象が弱くなりやすいため、見せ場をつくる照明が必要です。

高さがあるブースでは上からの照射が活かしやすく、低いブースでは壁面や什器まわりの光を使うとまとまりやすくなります。

▼ブースサイズによる照明の選び方

・小さいブース(天井が低い):パネルライトやLEDテープライトで圧迫感を減らす
・広いブース(天井が高い):LEDスポットライトの照射力が活きる。場合によってはムービングライトも

(4)会場規定と電源条件に合ったものを選ぶ

展示会では、使える機材や設置方法、電源容量に制限があることが多いので、必ずしも好きな照明を選べるとは限りません。消費電力が大きい照明を多く使うと、他の機材で電力を使えなくなる可能性もあります。

また、天井や壁に照明を設置できない会場では、「自立型」や「取り付け型」の照明が必要です。会場条件に合う範囲で照明計画をしましょう。

▼会場規定と電源条件に合った照明

企業ニーズ向いている照明
消費電力を抑えたい・パネルライト
・LEDスポットライト
・LEDテープライト
天井や壁への設置に制限があるので、造作や什器に取り付けたい・アームライト
・クリップライト
・内照式パネル

4. 展示会ブース照明はレンタルすべき?購入や依頼の考え方

展示会ブース照明はレンタルすべき?購入や依頼の考え方

展示会ブース照明でよくあるのが、レンタルすべきか、購入すべきかという悩みです。結論、レンタルと購入はケースバイケースであり、一概にどちらが良いとは言い切れません。

(1)レンタルが向いているケースは?

レンタルは、初期費用を抑えながら必要な照明を揃えたい場合に向いています。

展示会ごとにブースの大きさや見せ方が変わる場合でも、その都度合う照明を選びやすく、使い終わったあとの保管も不要です。

照明機材を自社で持たないため、故障対応や管理の負担を減らしやすいのもメリットといえます。まずは無理なくブース照明を整えたい場合は「レンタル」がおすすめです。

▼レンタルに向いている企業

・年に1〜数回程度の出展で、毎回同じ機材を使うとは限らない
・初期費用をできるだけ抑えたい
・保管場所や運搬手段を確保しにくい
・機材管理やメンテナンスまで社内で対応できない

(2)購入が向いているケースは?

購入は、継続的に展示会へ出展し、使う照明のパターンがある程度決まっている場合に向いています。

機材を固定化することで、長期的なコストを抑えられるのがメリットです。

ただし、購入後は保管や運搬、故障時の対応が必要になるため、機材を持つ前提で運用できるかを確認する必要があります。

▼購入が向いている企業

・年間の出展回数が多く、今後も継続して使う予定がある
・毎回似たブースサイズ・レイアウトで出展している
・保管場所・運搬リソースを確保できる
・長期的なコストを抑えたい

(3)迷ったときはブース施工会社に相談する

照明のレンタルor購入で迷ったときは、ブース施工会社に相談しましょう。なぜなら、照明の設置やレイアウトを含めた施工をしてくれるためです。

ブースの広さや会場の電源条件、見せたい商材、必要な明るさや演出によって、適した照明構成は変わります。

そのため、依頼を検討している展示会ブース施工会社に相談し、ブースデザインと照明計画をまとめて見てもらうのが現実的です。

なお株式会社ストラーツは、不確定な状態からエキスパートに相談できるため、特定の時期でなくてもパーソナルな相談が可能です

5. 照明で展示会ブースをおしゃれに見せるコツ

照明で展示会ブースをおしゃれに見せるコツ

照明で展示会ブースをおしゃれに見せるためには、次のポイントを意識してみてください。

(1)サイン看板・ロゴを目立たせる

サイン看板や企業ロゴは、ブースの第一印象を左右する要素です。これらを照明で「目立たせる工夫」をしましょう。

ただ明るくするのではなく、看板の形状・ロゴの配置位置に合った照らし方にすることが大切です。正面だけでなく周囲にも光を回すことで、文字やロゴの輪郭が見えやすくなり、ブース全体の印象がまとまります。

▼活用イメージ

活用例イメージ
看板の上からスポットライトを当てて文字を読みやすくする
引用:株式会社展示会ブース装飾
ロゴ自体を発光させて遠くからでも視認しやすくする
引用:発研セイコー

(2)展示物をドラマチックに見せる

当然ですが、展示会の主役は「自社製品(=展示物)」です。そのため、照明を使っていかに展示物をドラマチックに見せるかを意識しましょう。

展示物に光を集めることで「主役感」が強くなります。また、製品の素材や形状に合った色味や角度を選ぶことで、表面の質感やディティールまで伝わりやすくなります。

以下は、展示台の内側にテープライトを貼って製品を目立たせている事例です。

展示台の内側にテープライトを貼って製品を目立たせている照明事例

引用:株式会社フレッシュタウン

(3)空間に奥行きと広がりを演出する

限られたブースでも、照明しだいで「奥行きと広がり」のある空間づくりが可能です。

たとえば、奥のエリアを明るくすると視線が自然に奥へ流れ、ブース全体を広く感じやすくなります。次のようなイメージです。

奥のエリアを明るくすると視線が自然に奥へ流れ、ブース全体を広く感じやすくしている照明事例

引用:株式会社展示会ブース装飾

他にも、コーブ照明やコーニス照明を取り入れて、空間をやわらかく見せる方法もあります。

コーブ照明
→天井を照らす間接照明

引用:Room Clip
コーニス照明
→壁を照らす間接照明

引用:LIGHT with

(4)全体の統一感とブランドイメージを際立たせる

照明では、ただ明るい空間をつくるだけでなく、ブースの「統一感」と「ブランドイメージ」を与えられるかが重要です。

光の色や強さに統一感がないと、空間が雑然として見えやすくなります。ブランドカラーやブース素材に合った照明を選び、全体のトーンをそろえることで、見た目に一貫性のある空間をつくれます。

以下は、ブースに統一感を持たせつつ、ブランドイメージもしっかりと与えている事例です。

ブースに統一感を持たせつつ、ブランドイメージもしっかりと与えている照明事例

引用:株式会社ジラフ計画

見た瞬間に「ブランドカラーが青で、通信系の事業をやっていそう」といった印象を抱くでしょう。

もちろん、ブースの造作やキャッチコピーの上手さもあります。それだけでなく、照明を「ブースを目立たせる脇役」として捉え、スポットライトやテープライトの配置・光の強弱まで意識して作り込んでいる事例です。

6. 展示会ブースの照明でよくある失敗と対策

照明計画は重要ですが、経験が浅いとついつい見落としてしまい、結果的にブースの魅力を損ねてしまうことがあります。ここでは、展示会照明でよくある失敗例と対策をご紹介します。

よくある失敗例どうなるか対策
明るすぎる・暗すぎる明るすぎると展示内容に集中できない、暗すぎると何があるか分かりにくい。会場全体の明るさや特性を把握した上で、コンセプトに沿った光量と配置を意識する。調光機能付きの照明器具を選ぶのもおすすめ。
光のムラ・影ができてしまうせっかく良いブースでも本来の魅力が伝わりにくくなる。単一方向ではなく、複数の角度から対象物に光を当てる。
色味が合っていない・不自然に見える演色性(Ra値)の低い照明を利用しているのが原因。本来の良さを伝えきれない。温もり:電球色や温白色といった暖色系
シャープさ:昼白色や昼光色といった寒色系
色の正確さ:演色性(Ra値)が90以上
来場者が眩しさを感じる(グレア)光源の光量が強すぎることで来場者の体験価値が下がる。カバー付きの器具やルーバー付きの器具を使用する。間接照明を活用する。
照明の配線がごちゃついて危険・見た目が悪い来場者やスタッフの事故リスクが高まる。ブースの美観を損ねる原因になる。ケーブルカバーや配線モールを活用する。
会場の規定・ルール違反そもそも出展が認められない可能性がある。各展示会の出展マニュアルや施工規則などを隅々まで熟読する。
予算オーバー計画段階での詰めの甘さが原因。会社のキャッシュフローを圧迫させる。照明にかけられる総予算を明確に設定し、その範囲内で最適な器具やプランを選定する。

照明のレイアウトや予算設計に悩んだ際は、ブース制作会社に相談してみてください。以下の記事では、おすすめの展示会ブース制作会社を紹介しています。

まとめ

照明自体はブースの主役ではありませんが、展示物や看板を目立たせたり、入りやすい雰囲気を演出するために不可欠です。集客力や滞在時間にもプラスの影響を与えます。

しかしながら、ただ配置すれば良いわけでなく、どのような照明を選ぶか、どの向きに配置するか、光量や色温度はどうか、など考えるべきポイントは多いです。

この記事でお伝えした照明の考え方やポイントを、ぜひ自社のブースづくりにお役立てください。

照明のレイアウトをはじめ、展示会で自社の製品やサービスを効果的に伝えたいなら株式会社ストラーツがおすすめです。

商材の特徴を整理し、来場者に伝わる見せ方やメッセージ設計からブースデザイン・施工、制作物準備、当日運営まで対応。展示会で伝わる展示設計を通じて、出展効果を高めるブースづくりを支援します。

株式会社ストラーツ

この記事の監修者

堀江 和敬

堀江 和敬 株式会社ストラーツ 代表取締役社長

これまでに多数のイベント・展示会を制作。展示会では費用対効果を重視し、名刺獲得からの受注を最大化することを大切にしている。

監修者コメント:
展示会は、ただ「見せる」だけではなく、「成果を出す」ために戦略的に準備を進める必要があります。来場者の心を動かし、商談やリード獲得につなげるには、目的に合った設計と表現が欠かせません。ブースの力を信じて、ぜひ価値ある展示会にしていきましょう。

ストラーツ公式サイト|▶ コラム

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