公開日:2025-08-31 更新日:2026-03-28
展示会ブースレイアウトはどう決める?集客力アップの設計と事例5選

この記事の監修者:堀江 和敬 株式会社ストラーツ 代表取締役社長
これまでに多数のイベント・展示会を制作。日本最大級のIT系のオンライン展示会を主催を経験。展示会では費用対効果を重視し、名刺獲得からの受注を最大化することを大切にしている。
展示会の集客力を高めるためには、来場者に「入ってみたい」「見やすいブースだ」と思われるレイアウトが必要です。
ただ単におしゃれなデザインにすれば良いわけではなく、緻密なレイアウト戦略が求められます。
本記事では、展示会ブースにおけるレイアウトの基本的な考え方、集客力を高める要素、実際のブース事例まで紹介。「やってはいけないレイアウトNG例」も紹介しているので、ぜひ自社のブースづくりにお役立てください。
展示会で自社の製品やサービスを効果的に伝えたいなら株式会社ストラーツがおすすめです。
商材の特徴を整理し、来場者に伝わる見せ方やメッセージ設計からブースデザイン・施工、制作物準備、当日運営まで対応。展示会で伝わる展示設計を通じて、出展効果を高めるブースづくりを支援します。

目次
1.展示会ブースレイアウトは2つの軸で考える
展示会ブースのレイアウトは、「開放面」と「型式」の2軸で考えるのがコツです。それぞれの決め方について詳しく解説します。
(1)ブースの「開放面」を何面にするか?
まずは、ブースの開放面を何面にするか?です。ブースの開放面は、1面・2面・3面・4面があり、どれを選ぶかでレイアウトの決め方も変わります。

▼開放面の数とメリット
| 開放面の数 | 特徴 | メリット | デメリット |
| 1面開放のブース | 正面の1ヶ所のみを開放 | スタッフが少なくてもブース運営がしやすい。コストも低く抑えられる | 来場者が1ヶ所からしか出入りできない |
| 2面開放のブース | 通路に対して2面を開放 | 1面よりもブースに開放感が生まれ、来場者も入りた水 | ブースの角が目立つためデザインに工夫が必要 |
| 3面開放のブース | 通路に対して3面を開放 | 3面が開放されているので集客力が高く、ブースデザインの幅も広がる | ストックスペースの確保が難しくなれる。集客が増える分スタッフの増員が必要 |
| 4面開放のブース | 4面すべて(壁がない)を開放 | 360度から出入りできるため集客力がとても高い。自社のブランドイメージも表現しやすい | 全面が開放されているため高いデザイン性・レイアウト性が求められる。接客も入り乱れやすい |
基本的には、開放面が増えるほど集客数は増えます。しかし、それに伴いコストも増加するので、予算と目的に合わせて選ぶことが重要です。
(2)ブースの「型式」をどうするか?

開放面と同様に、ブースの「型式」を決めることも重要です。代表的な形式を4つ紹介します。
① 「商品展示」がメインのブース形式
商品展示がメインのブース型式は、来場者に実物を見てもらいながら特徴を伝えるレイアウトです。通路側から商品が見えるように展示台や什器を配置し、足を止めてもらいやすくします。
展示点数が多い場合はカテゴリごとに並べ、視線の流れに沿って見られる構成にすると内容が伝わりやすくなります。説明パネルや価格・用途の表示も整理して配置することが重要です。
② 「商談・接客」を重視したブース形式
商談・接客を重視したブース型式は、会話しやすさと滞在しやすさを優先して設計するレイアウトです。入口付近は入りやすく保ち、奥に商談スペースやテーブルを設けることで、立ち話から着席商談へ移りやすくなります。
製品説明や資料確認がしやすいように、接客スペースの近くにパネルや配布資料をまとめる構成も有効です。周囲から見えすぎない配置にすると、落ち着いて話しやすくなります。
③ 「体験・デモ」を中心としたブース形式
体験・デモを中心としたブース形式は、実演や操作体験によって製品やサービスの魅力を伝えるレイアウトです。人が集まりやすいため、通路側にデモエリアを設け、周囲に見学スペースを確保する構成が基本になります。
体験待ちの来場者と通行者の動線が重ならないようにし、混雑を防ぐことが重要です。説明スタッフの立ち位置やモニターの向きも調整し、どこからでも内容が伝わるように設計します。
④ 「配布物」で訴求力を高めるブース形式
配布物で訴求力を高めるブース形式は、チラシやカタログ、ノベルティなどを活用して接点を増やすレイアウトです。通路側に配布物を取りやすい位置で設置し、短時間でも情報が持ち帰られる構成にします。
ただし、配布物を置くだけでは内容が伝わりにくいため、近くにパネルや短い説明文を配置し、何の資料なのかが一目でわかるようにすることが必要です。受け渡ししやすい立ち位置もあわせて設計します。
2. 展示会ブースで集客力を高めるレイアウト要素5つ

次のレイアウト要素を押さえることで、展示会ブースの集客力アップが見込めます。
(1)ゾーニングの設計
ゾーニングとは、ブース内の役割ごとに「空間」を分けて配置する考え方です。たとえば、通路側にアイキャッチや展示エリアを置き、奥に商談スペースを設けることで、来場者が自然に入りやすい流れをつくれます。
商品の見せ場、説明場所、接客場所が混在すると情報が伝わりにくくなるため、目的ごとにエリアを整理することがレイアウト設計の基本です。
▼ゾーニングの設計イメージ

(2)来場者の動線
来場者の動線は、ブースの前を通った人がどこで足を止め、どのように中へ入り、どこで説明を受けるかという流れを指します。ゾーニングが「空間の区分け」であるのに対して、動線では「回遊性」を意識します。
入口付近に人が滞留しすぎると中が見えにくくなるため、通路側は開き気味にし、視線と移動の両方がスムーズにつながる配置が必要です。立ち止まる場所、見る場所、話す場所を分けて考えると、ブース全体が使いやすくなります。
(3)遠くからでも目立つ工夫
展示会では、まずブースの存在に気づいてもらうことが重要です。キャッチコピーやサインは「高さ」や「デザイン」を意識し、遠くからでも目立つような工夫をしましょう。
▼遠くからでも目立つブースづくりの例
| ・遠くからでも目に入りやすい高さのあるサイン ・3秒で伝わる、訴求力の高いキャッチコピー ・大きめのメインビジュアルなどを配置する |
通路を歩く来場者は一瞬で判断するため、情報量を増やしすぎず、何のブースなのかが短時間で伝わる見せ方を意識しましょう。
(4)五感に訴えかける演出
五感に訴えかける演出は、視覚だけでなく体験を通じて印象を残すための工夫です。たとえば、タブレットで操作できる展示、音声や映像を使った説明、素材感が伝わるサンプル提示などは、来場者の関心を高めやすくなります。
ただし、演出が多すぎると情報が散るため、ブースの目的に合った要素に絞って設計することが必要です。レイアウトと演出を一体で考えることが重要です。
▼五感に歌えかける演出イメージ

(5)自社ブランドを意識した色使い
配色設計は、ブース全体の印象や視認性に関わる要素です。ブランドカラーを軸にしながら、目立たせたい部分と落ち着かせたい部分に差をつけることで、視線誘導しやすい空間になります。
ベースカラー70%、メインカラー20%、アクセントカラー10%の黄金比を意識するのがコツです。3色に絞ることで、統一感がありながらも印象的に仕上がります。
これらの色使いは、できればブースだけでなくパネルや配布物などにも反映させてください。付属品も含めて配色することで、さらに全体の統一感が生まれます。
▼色使いのイメージ

他の展示会の集客アイデアを知りたい方は、次の記事もあわせてご覧ください。
3. 展示会ブースでやってはいけないレイアウトとは?4つのNG例

展示会ブースには理想のレイアウトがある一方、「やってはいけないレイアウト」もあります。次に当てはまる場合、来場者が離れてしまう可能性があるので注意しましょう。
やってはいけないレイアウト①:ただ展示物を並べただけのブース
展示物を並べるだけのブースは、来場者に何を見てほしいのかが伝わりにくくなります。商品同士の関係や見る順番も分からず、印象に残りにくい構成になります。見せたい製品や主力商材を絞り、視線の流れを意識して配置することが必要です。
【こうすれば改善💡】
| ・展示は「見せたい順」にストーリー立てて配置 ・「比較」「体験」「効果の可視化」など来場者視点で演出を工夫 ・メイン商品を1つに絞って注目させる |
やってはいけないレイアウト②:出入り口が狭くて詰まるブース
出入り口が狭いブースは、来場者が入りにくく、入口付近で滞留が起きやすくなります。スタッフの接客や展示台の配置によって通路との境目が詰まると、ブース全体が窮屈に見えてしまいます。入口まわりは余白を確保し、入りやすさを優先した設計が必要です。
【こうすれば改善💡】
| ・「入りやすく、出やすい」動線を意識してレイアウト ・見学→接客→出口の流れがスムーズになるよう配置 ・通路幅60〜90cmは確保し、回遊できる構成にする |
やってはいけないレイアウト③:荷物や資料が丸見えになっているブース
荷物や予備資料、スタッフ用品が来場者から見える位置に置かれていると、ブース全体が雑然とした印象になります。ブースに「生活感」や「作業感」が出ると、せっかくの商品の魅力も伝わりません。収納場所を確保し、見せるものと隠すものを分けることが必要です。
【こうすれば改善💡】
| ・テーブルクロスや目隠しパネルで収納を “見せない” 工夫 ・簡易ロッカーやカーテンでストックゾーンを確保 ・ブース内の「整理整頓」は印象アップにも直結 |
やってはいけないレイアウト④:結局、何の会社なのか不明なブース
ブースを見ても事業内容や提供価値がすぐに伝わらないと、来場者は立ち止まりづらいです。情報を詰め込みすぎたり、抽象的な表現だけで構成したりすると、結局何をやっている会社なのかわからない状態になるでしょう。通路から見た瞬間に内容が伝わる見せ方が必要です。
【こうすれば改善💡】
| ・3秒で伝わるキャッチコピーを掲げる ・来場者にベネフィットを伝える(ブースに来ることで何を得られるのか) ・高さや配色を意識した目立つブースづくり |
展示会ブースづくりに悩んでいる方は、制作会社への依頼がおすすめです。以下の記事では特におすすめしたい展示会ブース制作会社を取り上げているので、ぜひ比較検討ください。
4. 展示会ブースレイアウトの事例5選【マネできるポイントも】
実際のブース事例を取り上げつつ、マネできるポイントをまとめました。自社のブースレイアウトづくりにお役立てください。
(1)宮本株式会社

引用:WORKS 展示会・イベント・サイン工事等の実績の一部をご紹介 | 株式会社アドワン
このブースは、2面開放のレイアウトを活かし、通路側から入りやすい開放感を確保しています。壁面には商品をカテゴリごとに整然と並べ、中央には「島形式」の什器を配置することで、来場者が自然に回遊しながら商品を見比べられる構成です。
上部サインで社名を遠くから認識させつつ、壁面ごとにキャラクターやブランドを分けて見せることで、視認性と訴求内容の整理を両立しています。
▼マネできるポイント
| ・壁面展示と中央什器を組み合わせ、通路側からの視線誘導と回遊性を両立させる ・上部サインで社名を大きく見せつつ、壁面ごとにテーマを分けて情報を整理する |
(2)株式会社LayerX

引用:株式会社LayerX「バクラク」ブース | Japan IT week 春 | 株式会社Beeats
このブースは、2面開放でありながら、壁の存在を感じさせないほどオープンな空間づくりがされています。壁面にはサービス内容を大きく整理して掲出し、遠くからでも何を提供している会社かが伝わる構成が特徴です。
中央のカウンターで製品説明やデモ対応を行い、奥には商談席を配置することで、認知から接客、商談までを一つの流れで設計しています。白を基調にした空間に青を効かせることで、清潔感とブランド認知も両立しています。
▼マネできるポイント
| ・壁面にサービス内容を大きく整理し、通路から見た瞬間に事業内容が伝わる見せ方にする ・手前に説明・デモ、奥に商談席を配置し、来場者の温度感に合わせて接点を分ける |
(3)株式会社フジタ

このブースは、壁面展示と配布物訴求を組み合わせた商品展示型のレイアウトです。背面・側面の壁に製品サンプルを整然と並べ、中央の島什器ではカタログや資料を一覧しやすく配置しています。
通路側から配布物に手を伸ばしやすくしながら、壁面展示で商材の全体像も伝えられる構成になっており、短時間の接触でも情報を持ち帰りやすい点が特徴です。白を基調に統一することで、配布物や展示サンプルが見やすく整理されています。
▼マネできるポイント
| ・中央什器にカタログやリーフレットをまとめ、通路側から取りやすい配布物コーナーをつくる ・壁面展示で商材を見せつつ、配布物で詳細情報を補完できる構成にする |
(4)株式会社バイオクロマト

引用:既存の引き出しボックスがすっきり入るオープン収納も|JASIS 2024 | SUPER PENGUIN株式会社
このブースは、正面から入りやすい開放感を保ちながら、展示内容ごとに空間を分けたゾーニングが特徴です。左側はパネルやモニターを使った説明エリア、中央は立ち寄りやすい商談・接客エリア、右側は実機展示エリアとして整理されており、来場者が興味に応じて自然に見学しやすい構成になっています。
正面を広く開けることで視線と動線を確保し、入口から展示、説明、対話へとスムーズにつながる流れをつくっています。なお、画像からは見えにくいですが、荷物や在庫をうまく隠せる「オープン収納」も取り入れているそうです。
▼マネできるポイント
| ・「説明」「接客」「実機展示」のように役割ごとにゾーンを分け、来場者が迷いにくい構成にする ・正面の開口を広めに取り、入口から各展示エリアへ自然に回遊できる動線をつくる |
(5)株式会社電産

引用:濃紺に白文字でロゴを活かし赤をインパクトに構成|ものづくりワールド | SUPER PENGUIN株式会社
このブースは、濃紺・赤・白の3色を軸に配色を設計し、視認性とブランド訴求を両立したレイアウトです。濃紺の壁面に白文字のロゴを載せることでブランド名をくっきり見せ、中央の赤い展示面で各カテゴリーを強く印象づけています。
さらに、外枠を白で構成することでブース全体が会場内で埋もれにくくなっており、通路側から見たときに情報の強弱がわかりやすい構成です。
▼マネできるポイント
| ・ブランドカラーをベースに、訴求したい面だけアクセントカラーで強調する ・外枠や柱を明るい色でまとめ、会場内でブース全体を目立たせる |
オリジナリティのあるレイアウトを作りたい場合は、展示会ブース施工会社に依頼するのがおすすめです。ブース施工会社をランキング形式で紹介しているので、ぜひ比較してみてください。
まとめ
展示会ブースのレイアウトは、「開放面」と「ブース形式」の2軸で考えつつ、集客力アップにつながる細かな工夫が必要です。
レイアウト戦略をないがしろにすると、ただ単に展示物を並べるだけのブース、情報量が多くて結局何をやっている会社なのか不明なブースになってしまいます。
この記事でお伝えしたレイアウトのポイントを参考に、おしゃれで、来場者に「この会社が気になる」と思ってもらえるブースづくりを目指しましょう。
展示会で自社の製品やサービスを効果的に伝えたいなら株式会社ストラーツがおすすめです。
商材の特徴を整理し、来場者に伝わる見せ方やメッセージ設計からブースデザイン・施工、制作物準備、当日運営まで対応。展示会で伝わる展示設計を通じて、出展効果を高めるブースづくりを支援します。

この記事の監修者

堀江 和敬 株式会社ストラーツ 代表取締役社長
これまでに多数のイベント・展示会を制作。展示会では費用対効果を重視し、名刺獲得からの受注を最大化することを大切にしている。
監修者コメント:
展示会ブースのレイアウトは、ただ「見せる」だけではなく、「成果を出す」ために戦略的に考える必要があります。来場者の心を動かし、商談やリード獲得につなげるには、目的に合った設計と表現が欠かせません。ブースの力を信じて、ぜひ価値ある展示会にしていきましょう。
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